過去の日記へ
 9月29日(木)
 公演前はたいがいそうだが、私の部屋は衣装候補やら洗濯物やら何やかやで足の踏み場もないほど散らかっていて、見ているだけでイライラしてくる。そこで先日、朝5時過ぎに起きて部屋のそうじと片づけをした。早起きは苦手だが、夜は片付けなんかする余力は到底ないので、一念発起。ひとまず部屋が片付いてスペースができると、気持ちにもゆとりが出てくるから不思議だ。割れ窓の心理じゃないけれど、部屋の乱れは心の乱れ。身のまわりをととのえると気持ちもちょっとしゃんとするみたい。まあ、こまめにととのえていればいいんだけどね。。。 
◆◆◆
 夜、原宿で仕事の打ち合わせがあった。
 来月、私が所属している研究団体で大きな研究会があるので、その準備。当日に向けての細かい役割分担や段取りの確認、会場設営の確認などをする。200名から集まる会なので、当日ドタバタすることのないように、念入りに打ち合わせが進められていく。当日の私の仕事は、受付と、花束贈呈。もちろん、スタッフワークのかたわら勉強もさせてもらうけど。
 これって、なんだか公演の準備みたいだなー、と思った。芝居は稽古期間が長いけど、最後の最後で念入りに詰めておかなければならないのがこうしたスタッフワークだ。スタッフワークなしでは、どんなに稽古を積んでも公演は成り立たない。
 この研究団体はそうそうたるベテランの同業者ばかりで、みんなバリバリ仕事ができるし、バイタリティに満ちあふれていて、よけいな文句たれがおらず、時間の無駄がない。みんな、とてもいい顔していてカッコいいなあと思う。私はここではわりとドライな付き合いしかしていないけど、ひそかにとても尊敬している。
 仕事をしているときの私はまだ若手の部類だが、若手とはいえもう新人ではない。自分の目標を追求したり、能力を生かしたりして、仕事面でも充実していく年代に入ったと思う。今は、今しかない。次はいつ同じチャンスに恵まれるかも分からない。芝居も仕事もがんばりたいなー、とあらためて思った。

 
 9月25日(日)
 昨日の殺陣の影響で、起きた瞬間からばりばりと体中が痛い。しかも寝ぼけて仕事の支度をしようとしかけたが、はたと「今日も休日で、ロング稽古だ♪」と気づくと、うれしくなって二度寝する。至福。
 二度寝はまあほどほどにして、午前中には家を出た。いろいろと用を済ませて、稽古の前に小まやちゃんと衣装の打ち合わせ。その後、抜き稽古、通し稽古と、稽古は続く〜よ〜、ど〜こま〜で〜も〜・・・。そして稽古後は照明の齋藤さんを囲んで飲む。
 今日の稽古では、役者一人一人と面談をした。今、演出として望むこと、役者として感じていることを話し合い、それぞれすでに仕上がりつつある役作りや作品の解釈をもう一度耕し直す。私も、みんなと話していてあらためて気づくこともあり、有意義な時間だった。そのせいか、この後に行った通しが、一昨日とはまたずいぶん変わった。
 
 本番まであと2週間を切った。
 これまでの稽古の積み重ねがあって今があるのはもちろんだけど、今から作るものが一番新鮮であることもまた事実。そして、今からならば、かなり心情的に辛い部分にも手を伸ばすことができる。終わりは見えているからだ。
 もっともっといい芝居にできるはず。最後までそう信じて、天井を決めずにすすみたい。
 
 
 9月24日(土)
 昼間、仕事の打ち合わせ。昨日の疲れをやや引きずりつつ、出かける用意をしていると、私がどうしても持って行かなければならない宿題を発見!が〜〜ん!間に合わん!私のお年寄りパソコンが処理するにはいささか重いファイルだし、プリンターが調子悪くてうちではプリントアウトできないのだ。ひゃー、どうしようー(リサ風)。台風の中、集まってくれる皆さんにも申し訳ないし、打ち合わせで話し合うネタがないではないか。どーしてせめて昨夜のうちに気がつかなかったんだー。ばかばかばかー。
 テンパりつつ、宿題を入れたメモリだけは持って家を出る。打ち合わせ場所に着いてふと見ると、お向かいにFedEx Kinko'sが!あそこってたしか、PC使えるんじゃなかったけ!?あわてて飛び込むと、さくさく軽いパソコンで資料の手直しができ、しかも美しくプリントアウトできて、宿題はなんなく終了した。うう、間に合った。。。求めよ、さらば与えられん!ありがとうKinko's!
 あー、でもその前に、今日のことを今日考えているこのギリギリ自転車操業がよくないのだ。そして我が家のPC環境もそろそろどうにかしなければならない。
 打ち合わせは和やかに、でも濃い内容ではかどった。最近、芝居のことで頭を使ってばかりいたので、仕事がらみで真剣に考えたり話し合ったりすると、脳の違う部分がうぃ〜んと起動するのを感じる。こうして、できるだけ脳のあちこちを使ったほうが、本当はいいんだと思う。

 夜は、殺陣教室だった。
 今日もサッカー(ではなく、ボール蹴り)から稽古を始める。最近、女の子メンバーが来ないので、リバーサイドは男性だらけ。おぎーやたかぴろは、足で手品でもやってるんじゃないかと思うほど上手い。私もだんだん慣れてきたものの、元来どんくさいのと痛いのはいやなので、逃げ腰でやっていたら、赤池師匠にがんがんボールをぶつけられる。要するに、当たってもどうせ大して痛くないということを体得させようというS的親心なのだ。
 その後、マット運動。前転で首を折りそうになる。受身で背骨をごりごりする。倒立で自分のおしりの重さを思い知る。片手側転は、さすがに手首を折りそうなので辞退した。いくら演出でも、本番前に手首を折るのは不便だろう。アクション俳優への道はいまだ遠いようだ。
 そして、木刀を使って立ち回りの稽古。しめて3時間、グレーのTシャツが全面ダークグレーになるほど大汗をかいた。久々にハードだったなあ。その後大八に移動して、がんばった自分にごほうびのビール。リバーサイド殺陣教室は、飲み会になるとなぜか人数が増えるから不思議だ。

 
 9月23日(金)
 金曜日だけど祝日なので、ロング稽古。ビバ、二週連続三連休!
 今日は全員衣装をつけて、通し稽古を行う。全体のバランスを見ると、季節感や色のバランスがちぐはぐなところもあったりして、やっぱり実際に並んでみないと分からないもんだ、と実感。もう、私にゃ、誰がどのシーンで何を着ているのかなんて全然覚えきれんよ。。。小まや、よろしく頼む。最近では、役の名前までごっちゃになって、始終まちがえているのだ。孫がたくさんいるおばあちゃんみたいだ。
 そして稽古後は染谷さんと打ち合わせ。いろいろ話し合って、舞台美術の青写真が決まる。今までの想定が大幅に変わるところもあり、練り直しが必要だが、実際にこの舞台が組み上がるのがとても楽しみだ。今週は、水曜日の稽古に照明オペの渡辺さんが来てくれたし、日曜日には照明プランの齋藤さんが来てくれる。稽古ももちろん追い込みだけど、スタッフサイドはここからが勝負だ。
 今日、二度目の通しをして、いろいろな課題が見えてきた。まだまだ、本番の舞台に乗せるには早い。どこかで慣れや油断が出ないように、役に甘えが出ないように、最後まで欲張って演出していきたい。

 
 9月22日(木)
 前にも書いたが、今回は衣装替えが多くて、ほんと大変。そのうえ、ちょっとふつうの人は持ってないような衣装があって、小まやと相談しながら探し歩いていた。用がないときはいくらでも見かけるような気がするのに、いざ探してみるとなかなか見つからない。おぼろげな記憶を頼りにずいぶん歩いたがちっとも見つからなくて、今日は無理かとあきらめかけていたところ、たまたま同僚たちと飲みに行った店の真ん前にあって、びっくり。いそいそと買い求める。やっぱり、何事も欲しい欲しいと思っていることが大事だなあ。自分があきらめたら、絶対に手に入らない。求めよ、さらば与えられん。

 さて、今日行った店はモンゴル料理屋であった。同僚でモンゴルに行った人がいて、いろいろ話を聞きながら初めてのモンゴル料理を味わう。
 モンゴルでは主食は羊の肉だそうで、ギョーザやシューマイみたいなものに入っているのも羊の肉。そして骨付きの肉そのものも、どーんと出てくる。羊一匹をまるまる余すところなく使うのだそうで、関節の骨まできれいに洗って、子どものおもちゃになるそうだ。その他の付け合わせ的なおかずは、けっこう和食と似ていて、おいしかった。
 料理がわりと濃厚だったので、ビールがすすんだ。そして、ふだんあまりゆっくり話したことのない人ともいろいろ話すことができ、新鮮だった。ふだん食べないものを食べるのも、なかなか楽しいな。ただ、羊を相当量食べたので、帰りの電車でも自分が明らかに羊くさかったことは間違いない。羊くさい女って、どうだろ・・・?
 
 
 9月20日(火)
 晶子さんと、サニーサイドシアターで劇団新の「ぼくらの戦争」を見た。文字通り、戦争モノ。迫力があって、役者にとっては体に悪そうな芝居だった。
 物語の展開そのものは少し?なところもあったが、結局かなり興味をひかれて見入ってしまった。何に興味をひかれたかというと、人間の支配欲、集団心理の恐ろしさみたいなものが垣間見えたからである。人間には、他者と協調して生きる幸せでおだやかな生活に本能的に反旗を翻したくなる瞬間があるのかもしれない。ずっとそのままでいることなんて、本当は誰も望んでいないのかもしれない。そして、自分の中にも意外に共通するふしぶしがあるように思え、ぞっとした。
 どんなに澄んだ水でも、ただ放っておけばやがて淀み、虫もわくだろう。ずっとおいしい水を飲み続けるには、新しいものを取り入れることを恐れず、変化を選び取る勇気が必要なのだと思う。もちろん、そこには悲劇的な変化を選ばないための英知と良心がなければならない。直接芝居の中身とは関係なかったけど、私はこの芝居を観ながらそんなことを考えていた。

 それにしても、芝居って、作・演出の人間性がいやおうなく反映されるものだとあらためて感じた。はたから見ると私の作品もそうなんだろうけど。そういう意味では、役者として舞台に立つよりよほど恥ずかしいわい。

  
 9月19日(月)
 三連休、最終日。休みというものは、あっという間に過ぎていく。
 夜、アイピット目白に「rorian55?」による「ソープオペラ」を観に行く。うちの公演でいろいろとお世話になっている、みっちが出演していたのだ。脚本は自転車キンクリートの飯島早苗+鈴木裕美氏による作品だが、これがとてもおもしろかった。
 5組の夫婦の物語で、妻が記憶喪失になったり、夫の浮気がばれて離婚危機だったり、新婚でラブラブだったり、なんとなく冷めた関係だったりとそれぞれなのだが、一人一人の葛藤が現実的でばかばかしくて、でも共感できて、観ながらいろいろ考えてしまった。世の中にラブストーリーは多いけれど、夫婦関係を描いた作品はなかなかお目にかからない。夫婦となると、ラブだけではなくて現実がつきまとう。ラブと現実のバランスがうまくとれていて、ていねいな脚本だった。事件が起こって語り合って、という感じでともすれば冗長になりがちな構成ではあったが、演出が楽しくてポップでおしゃれで、長い芝居だったけど退屈しなかった。衣装や舞台美術も凝っており、隅々まで演出意図が行き届いて、小気味よい仕上がり。ラスト、5組の夫婦が抱き合っているシーンはとてもすてきだった。
 つまらないいさかいや誤解を重ねながら、でも理解し合おうとして歩み寄って、そのくり返しでかけがえのない関係を築いていけたら、とてもすてきなことだな、と思う。
 ふと自分を振り返ってみると、私はそういう関係をあまり経験していないのかもしれないと思う。私は、好き嫌いがはっきりしすぎている。好きなものは大好きだけど、そうじゃなくなると見向きもしない。つまり、全か無か。昔からそうだったけど、年を追うごとにその傾向がはっきりしてきているような気がする。でもいつか、そんな関係を築ける相手に出会うんじゃないかと思う。おたがいのいやな面やしょうもない部分も自然に受け入れられて、なんだかんだあってもずっと一緒にいたいと思うような。そのためには、私自身も変わらなくちゃいけないんだと思う。ま、できる範囲で。
 どんな関係であれ、相手のことを理解したいと思うのは、相手のことが好きだからなんだと思った。誰でも、幸せになりたいのは同じ。充実した人生ってなんだろう?そんなシンプルなことをあらためて考えさせられた。

 
 9月18日(日)

合宿だっ!
 昨日・今日と、合宿稽古だった。合宿といっても、いつものように都内だけど。毎回合宿を終えるとなんとなく一皮むけるような気がするから不思議だ。今回は、春日の太栄館という旅館にお世話になりました。前々回公演に続いて2回目。うるさいのに快く使わせてくれて助かります!

 初日は、抜き稽古とエチュード、オープニングの特訓。
 芝居のテーマからも予想されたとおり、エチュードは精神的にとてもシビアな内容となった。やってみて初めて実感できることもある。どれもシビアな状況のエチュードばかりだったけど、これを本編の芝居に生かしていきたいと思う。
 オープニングは、全員そろってやるのが初めてだった。今回は、移動がちょっと複雑なので、全員そろわないとなかなか難しい。全体での動きが確認できたところで、個別に振付のチェックに入る。クリアした人からお風呂に入れるという鬼のような練習だ。今回は、振付部分はちょびっとなので大したことはないのだが、まわる動きの部分のみ、得意・不得意が分かれるようだ。運動神経のいいおぎくんが手間取っていたり、桜井さんが実に安定した動きをしていたりと、意外な展開が。ダンスは見かけじゃ分からない。
 夜は飲み会。しかし、今回は「翌日にひびかないようにちゃんと寝る」とみんなで申し合わせていたので、いつもほどの大騒ぎにならずにみんな布団に入った。といっても2時半は過ぎていたけど ^^;)

 翌朝、「ちゃんと寝る」作戦の効果てきめん。いつもなら、誰よりもうだうだと起きられない私だが、今回は7時前には目が覚めて、朝からゆっくりと入浴までしてしまうほどの余裕だった。睡眠、ばんざい。
 午前中、クライマックスシーンの抜き稽古、そして午後は初通し。今回は、通しに至るまでになかなかできていないシーンもあったので、いささか不安は残しつつも強行した。結果、みんなの集中力のせいか、はたまた火事場のバカ力か、思ったよりもスムーズに通しが運び、かろうじて2時間を切った。全体の流れが見えてホッとするとともに、終わった後はなんとなくみんな放心状態に。それぐらい、感情的エネルギーを使う芝居だということをあらためて認識する。しまいにはみんな泣きすぎて赤鼻のトナカイ状態。私も、涙と鼻水をたらしながら演出していた。
 まあ、創る側が役や作品に感情移入できることは大切だけれども、見ている方がどのように受け取るかはまた別問題。これからの稽古でお客さんが見て一番気持ちのいい状態に、仕上げていきたいと思う。

 合宿帰りに、桜井さんとおぎくんと私は殺陣の稽古へ。さすがに稽古の途中で頭が朦朧としてきた。おかげで、稽古帰りのビールはいつにも増しておいしかったものの、ほとんどしゃべる気力もなくうだうだしていた。うだうだしててもかまわないところが、また居心地よかった。

 そんなこんなで、今回も無事に合宿が終わった。
 いやはや、今回の合宿は今までにないほど疲れたな・・・。でも、いやな疲れではない。2日間、ほとんど休む間もなくずっと芝居に神経を張りつめていたからで、それだけ充実した稽古ができたってことだ。
 合宿を終えて、今回の芝居を、この顔ぶれで創れることに、あらためて幸せを感じた。毎回の公演にどんなメンバーが集まるかはタイミングの問題もあるし、正直、偶然によるところも大きい。でも、偶然のふりをして、本当は集まるべくして集まったんじゃないか、と思える瞬間がある。そう思える仲間と出会えたことに感謝したいと思った。

気球Tシャツを着た3人。3人ともサイズはXSなので、「XSS」。
あ、でもよく見ると、私も晶子さんも「S」の字になってない・・・。


 
 9月16日(金)
 今日も稽古。オープニングの動きを確認。なかなか全員そろわないので、移動などの確認が心もとないが、全体のイメージはだいたいつかめるようになってきた。今回もオープニングは映像との合わせになるが、ぜひともカッコいいオープニングにしたい。
 明日からはいよいよ合宿だ。早いよー。合宿では恒例の初通しを行う。今回は、通しをするにはまだまだなシーンもあるのだけれど、私はできるだけ多く通しをすることは大切だと思っている。抜き稽古がどんなに充実しても、全体のバランスやペース配分、シーンを通してのつながりというものがあるので、通しでそれを確認しながら個々のシーンに返していくのだ。ぎりぎりまで通しができないと、「木を見て森を見ず」な結果になりそうな気がする。それでも森になっていればまだいいが、よく見たらただの並木か、せいぜい林ぐらいにしか育っていなかったりして。

 先日、第8回公演へ向けての目星がついた。時期は来年3月。ちゃんと決まったらまたHPでお知らせするけれど、詳細はまだこれからのお楽しみ♪もちろん中身はまだまだだけど、公演の枠組みが決まると先のことが見えてわくわくする。しかも、今回もまた新しいチャレンジ満載。いや、そのことに純粋にわくわくするなんて言ってられるのはこの時期だけで、プロジェクトが始動してからはひたすら想像力とバイタリティの限界にチャレンジする日々なのだが^^;)。
 今回の「Forget me not」は、終わったらどっと放心してしまいそうな気がする。芝居を始めたばかりの役者のように、この作品と離れなければならないことが、きっと悲しくなるだろう。でも、そんな悲しみに浸っている暇はどうやらなさそうだ。がむばれ、自分。
 
 
 9月15日(木)
 今日は、仕事で話し合いがあった。
 目指すものは同じであるのに、どうもそれぞれの思いがすれ違っているような気がして、難しい話し合いだった。
 感情的にズレや不信感があるとき、それを排して相手の考えを理解しようとすることはなかなか容易なことではない。でも、大きな目的のためには、どんなときでも理性的に一番いい方法を探っていくのがおとなだ。そのためには、おたがいに相反する考えにも誠心誠意耳を傾けて、理解しようとしてみる努力も必要だろう。聞いてもらえたという実感がなければ、人間はだんだんと本当のことを話すことに無力感を感じるし、相手の考えを聞こうとも思わないだろう。私もまだまだだが、努力していきたいと思う。

 話は飛ぶけれど、先日選挙が終わって、候補者の人たちは明暗を分けたが、小選挙区で落選して、比例で復活した候補者もいる。そういう人たちは、議会などで顔を合わせるときに心中複雑ではないのかな。当然、複雑な心中はさておいて、国民のために何が一番賢い策なのか力を合わせて考えてもらわなければいけないが、とっても難しい人間関係があるんだろうなあ。難しい話し合いをしながら、ふとそんなことを考えたりもした。

 
 9月14日(水)
 稽古の前に、劇場の下見に出かける。18時まで、ということだったので、仕事はちょっとだけ休暇をもらって、下落合へ。
 劇場に着くと、染谷さんと忍ちゃんが来ていた。小屋つきさんに案内されて、劇場や楽屋を見て回る。実は、一度芝居を観に来た以外はちゃんと中を見たことがなかったのだが、ロビーも楽屋も広くてきれいでよかった。舞台面は、いろいろと美術を考え直さなければならないこともありそうだが、ともあれタッパも奥行きもあって、いい劇場だった。ここで、今回の芝居を創るのだ。 
 そのまま稽古場へ移動して、稽古。
 今日はいつも受付を手伝ってくれている中村氏も見に来てくれた。今回も、またまたお世話になります!気球は人使いが荒いので、さっそくオープニングの稽古に代役で入ってもらったりして、とても助かった。
 稽古後は染谷さんを交え、舞台がらみの打ち合わせ。これからは、いろいろな打ち合わせが多くなる。芝居の稽古はもちろんだけど、その他の面でも妥協なく詰めていきたい。

 
 9月12日(月)
 昨日は、ロング稽古だった。
 先週に引き続き、アダルトチームの衣装合わせだったので、みんな海外へでも行くような大荷物を引っ張って稽古場へ集まる。冬物重いよー!衣装替え多すぎる!自分で書いた本ながらありえない気がしてきた!
 そして抜き稽古、オープニングの構成、稽古後のミーティングまで、長い長い一日だった。なんだかんだと、来週はもう合宿。毎度のことながら、合宿は本番へ向けての大きな山場になる。あと一週間、有意義な合宿を迎えるためにもがんばらねば。

 今日は、朝から上半身が左半身不随のように重かった。昨日、大荷物を担いでいたからに違いない。ふだん女性であることに何の不便も感じないが、力仕事に関してはやっぱり不利だ。それでも、世間一般の女性よりはだいぶ頑丈な力持ちだけど。
 そこで今日は、仕事帰りにマッサージとハンドリフレのごほうび。すっかりなついた猫のように、うたたねしながら身を任せる。・・・至福。気持ちよかった♪
 この公演が終わったら、ゆっくり静かに過ごせる時間を持とう。いつまでも、自分が自分でいられるように。

 
 9月10日(土)
 今日は、気球の稽古も殺陣の稽古もなくて、久しぶりに休日らしい一日。午前中、ここのところ手のつけようがなかった部屋の片づけをし、午後から芝居のハシゴをした。

 マチネは、晶子さんとおぎくんと、MY proDuceの「ザ・楽屋」を観にサニーサイド・シアターへ。考えてみれば、この劇団の作品は旗揚げから3回とも全部見ているのだが、今回は今までと一皮むけた感じでおもしろかった。タイトルのとおり、舞台裏の楽屋で起こるさまざまなことが芝居になっているのだが、「ああ、ありそう・・・」「いるいる、こういう人」と思えることもあったりして、楽しかった。役者さんたちがベストキャスティングで、魅力的だったな。

 その後、夜の芝居のために中野へ移動。駅周辺にやたらとおまわりさんが多かったので何事かと思ったら、小泉純一郎が演説に来ていた。野次馬かたがた、演説を聞いてみる。それにしても、小泉さん、すごい動員数。気球にもこれぐらい集客力がほしいところだ。
 話は横道に逸れるが、ここのところテレビも新聞も連日衆議院選挙で持ちきり。私も、今回は今までになく世間の動向に関心を持って見ている。自分の信念や政策を訴えて人の心を動かさなきゃいけないんだから、政治家も大変だよなあ。今日などは、「○○の家内でございます!」と奥さんを乗せた選挙カーまで疾走していて、ほんとに必死なんだなあといささか同情する感も。
 いろんな人の演説を聴いていると、内容以前に、耳ざわりのいい話し方、説得力のある話し方、好感の持てる話し方というものがあると思う。もちろん大切なのは内容だけれど、なんとなく聞きたくない話し方というのもあるものだ。

 ソワレは、あくとれで演劇集団WONDER MILLIONの「スピリッツ・オン・マイ・マインド」を観た。この劇団を観るのは、旗揚げ公演を観て以来、2年ぶりぐらい?旗揚げのときから照明と舞台美術がとてもすてきで、それも楽しみにして行った。今回もやはり照明がとてもきれいで、そして舞台美術はよけいな機構なしにすっきりと無駄なくおしゃれにできており、舞台が広く見えた。芝居は、全員アメリカのテレフォン・ショッピングみたいなオーバーリアクションな芝居で、私には違和感が感じられたが、クライマックスに差しかかってからはあまり気にならなくなり、細かい演出効果もカッコいいところがたくさんあって引き込まれた。物語は男性ならではのめちゃめちゃロマンティックなラブストーリーで、「ああっ、どうしてそこで大事なことを言っわっなっいっのっ!?」と思うところもあったが、最後にはやっぱり純愛っていいわねぇ、と感じた。いい芝居を観ると、いろんな意味で自分のエネルギーが高まってよろしい。

 そして、ひとりで台本を読み返したりして、今回の公演のことをいろいろ考えた。初心を思い出して、また泣きそうになってしまった。中途半端なものにはしたくない。そのために、自分にどこまでできるのか。これからがまだ、チャレンジの連続である。
 
 
 9月9日(金)
 今日の稽古には、花丸さんが来た。うれしい&ちょっぴり緊張。まだまだ本番までの道のりは長いけれど、人の目があるだけで、ぐっと気が引き締まる。花丸さん、どうもありがとう♪
 気球では、さまざまな通しを行っているが、今日は今回初めて取り入れた、段取り通しを行った。これまでの稽古で、ひと通り出はけや動きの段取りはついたので、それを確認するとともに、無理がないか見直す。また、役者にとっては、全体を通して作品の空気や流れをつかむこともできる。抜き稽古がメインになる今の時期に、全体を見通した稽古を取り入れることは思った以上に有意義であった。少なくとも、演出にとってはいろいろな課題が見えてきて、これからの稽古プランを立てるのにとても役立ちそうである。

 今回、劇団員の多くは、今までにない新境地タイプの役に取り組んでいる。乃維ちゃんと秦くんは、まあ今までもなぜか毎回新境地キャラだったけど、今回は晶子さんも和世さんも今までにない役。そして小さい真弥ちゃんも、今までの元気いっぱいキャラから大変身。忍ちゃんは公演のたびに役の年齢を増しているし、ユージンは一見いかにもらしい役だが、今までにない芝居が見られて相変わらずずるいし。ぜひ、気球の役者のさまざまな表情に触れてほしい。新しい魅力が発見できると思う。

 
 9月8日(木)
 職場にヨガを習っている人がいて、最近、毎週木曜日に職場で小さなヨガ教室を開いている。私は、もともとちょっと興味があったので、今日初めて参加してみた。
 基本的には呼吸とストレッチで体をほぐしていく感じで、芝居の基礎練にも通じているが、もっとずっとリラックスした感じ。途中で無性に眠くなってしまってあくび連発だった。途中で横になりたければなってもよいし、眠りたければ眠ってしまってもいいのだという。とにかく、自分の体の声だけに耳を傾け、気持ちいいところまでやってほぐしていくと、自律神経のはたらきがよくなって心や体にいい影響を及ぼすのだとか。
 終わったあとずいぶん首や肩のこりが楽になっていた。でも、眠くなっちゃったせいか、すっきりというよりはだるい感じも残った。もみ返しみたいなもの?ヨガにも、呼吸法だとか、集中力を高めるポーズだとか、いろいろあるらしい。これからもできるだけ参加して、劇団の稽古にも取り入れていけたらいいなあ。

 その後、新宿のサニーサイドシアターへ、チラシの折込に行った。第5回公演に出演してくれたいこまさんのユニット、MY proDuceの公演が今週末なのである。
 夜まで折込を受けつけてくれる劇団はなかなかないけど、あればできるだけ行くようにしている。なんとなく、折込という単純作業が楽しいし、本番前の劇場の空気に触れるのってなんか楽しい。いこまさんも、相変わらず元気そうで、その表情を見ただけでいい雰囲気で小屋入りを迎えたのだな、と分かった。土曜日のマチネに観に行くのが楽しみだ。

 そんなこんなで今日は珍しく早く家に帰ってきた。やることいっぱいあるのに、気球日記を書きだめしてみたりして、だらだらしている。まあ、いっか、たまには。

 
 9月7日(水)
 昨日、12年前山形県で起きた中学生マット死事件の民事訴訟の最高裁判決が出た。7人いた加害少年のうち、少年審判では不処分(無罪)となった少年もいたのだが、民事訴訟では7人全員の関与が認められて、賠償金5700万円を遺族に支払うことになったそうだ。
 少年審判の段階でも、客観的な目撃者や証拠がなかったために有罪・無罪の判断が揺れ、遺族は民事訴訟に踏み切ったらしい。
 少年審判と民事訴訟で結論が異なっていることに批判の声もあるようだけれど、その是非は横に置くとして、私は率直に興味深い結果だと思った。どんな法律をもってしても、人間を一律に裁くことはできないのだと思う。新聞に載っていた加害者側・被害者側のそれぞれの意見を読んで、つくづく自分の罪を背負っていくとはどういうことなのか、死んだ息子のために何をしてやれるのか、と考えさせられた。そして、証拠があってもなくても、罰せられても罰せられなくても、加害者自身は真実を知っているはずだ。その真実を背負って、どのように生きていくのだろうか。
 まさに、今回の芝居のテーマにも通じる興味深い判決だった。

 今日の稽古の帰り、永福町の駅で鴻上尚史を見かけた。ひそかに大興奮しながら、後ろ姿を見送った。
 
  
 9月6日(火)
 中野で、知り合いに焼肉をおごってもらった。
 そう言えば、私は焼肉を食べたことがあまりない。おたふくかぜで寝込んでいたときは、ひたすら肉が恋しかったけど、「肉を食べる」という習慣がそもそもあまりない。でも、たまにはいいもんだね。
 焼肉のあと、ショットバーで初めてバーボンを飲んだ。思ったよりおいしかったけど、ふだんひたすらビールの私にとってはさすがに強かったらしく、電車に乗ってからの記憶がかなりあやしい。帰巣本能で家に帰ったらしい。こういうお酒をカウンターでしっとりとたしなむような大人の女性・・・にはどうやら程遠い。
 
 
 9月5日(月)
 代休で平日休み。またまた傍聴な一日。今日は、とても長い公判を1本見た。もう何年も裁判をやっているみたいで、最初事件の概要が全然分からず状況が読めなかったが、要するに4人いる犯人の言い分がそれぞれ食い違っていて、それで長引いているようなのだった。今日は被告人質問で、複数の被告人が話をしたが、物の見事に全然違う。ということは、誰かが嘘をついているということだ。誰が嘘つきにしても、ああいう場所で堂々と嘘がつけてしまう神経って、ちょっとおそろしい。

 夜、去年共演した仲間と3人で、新宿で飲んだ。今はそれぞれ違うところで芝居をやっているけど、またいつか一緒に芝居ができたりしたらおもしろいな。実現までの道のりはかなり遠そうだが。そしてもちろん、来月の公演のお知らせもした。今回は、いろんな人に、ぜひ観てもらいたい。
 
 9月4日(日)
 今日は休日出勤。台風接近で低気圧のせいか、妙に眠くてだるい一日だった。夜は殺陣の稽古へ。稽古の途中から雨音が聞こえ始め、9時に稽古場を出ようとしたときには滝のような豪雨!そう、稽古場はこの日最も降水量の多かった杉並区だったのだ。アパートの一階が浸水したとか、隣の家が水浸しになったとか、身近なところにも被害を受けた知り合いがいたほどだったが、私たちはいつものように居酒屋で飲んでいた。しかし、帰り道、線路が冠水したとかで井の頭線が止まっており、足止めを食らったのには参った。おかげで家着いたの2時近かったよ・・・。まあ、そんな日はさすがに早く帰れよって話なのだが。
 しかし、おそるべし、台風!ものの1時間足らずで街中をあんなに混乱に陥れるとは。最近地震も多いし、いつ被災地に放り出されるか分からない時代だ。そろそろちゃんと避難リュックとか用意したほうがいいかもしれない、と本気で思った。
 
 9月3日(土)
 そして9月に突入。ひゃー。時間のたつのが早いよー。
 昨日は、クレイジー・モンキー・シアターの5周年記念公演「親G」を観に行った。劇場は、気球にとっても懐かしい、アドリブ小劇場。早いもので、あそこで旗揚げ公演をしてから、早くも3年がたとうとしている。出発の地である浅草橋は、行くたびにちょっと特別な感慨がある。
 芝居は、劇団員の人たちは共通の空気感で演じていたが、客演の役者陣はなんとなくそれぞれに芝居のタイプがまちまちな感があった。うちもそのへんの統一感を出すために、十分に気をつけなくては、と思った。まあ、客演の多い公演の宿命だけどね。。。
 話のテーマは家族愛。私もわりと好きなテーマだった。あと、リサとガスパールのパペットを使っていたので、あまりのかわいさにズルイ!!と思った。5年間劇団を続けるってことは、本当に大変なこと。これからもぜひがんばってほしいと思った。
◆◆◆
 今日の稽古は一回目の衣装合わせだった。今回は、衣装替えが多くて大変。そして、季節が秋〜冬なので、まだ9月になったばかりというのに衣替えさながらにタンスをひっくり返して、冬物を引っぱり出さなければならない。いやー、それにしても冬物がこんなにかさばるとは。みんな、相当長期間泊り込みできそうな大荷物で、稽古場に集う。
 個々人のキャラや季節感はもちろんのこと、それぞれのバランスも見なければならない。みんなが持ち寄った衣装が部屋中に並べられているので、稽古場はさながらフリーマーケットのよう。なかなか難しかったけど、結局2時間あまりをかけて、ヤングチームの衣装が決まった。そして来週はアダルトチームの衣装合わせである。
 毎度のことだけど、衣装合わせって時間もかかるし、ほんと大変。。。でも、やはり衣装は役のイメージを規定するし、何を着ているかによって当然芝居も影響されるので、ここは慎重に決めなくてはならない。それに、衣装を着るとみんないつものイメージよりずっとカッコよくなったりかわいくなったりして、見違える。衣装担当・小まやも、今日はちょこまかと大忙しであった。ほんと、お疲れさま。
◆◆◆
 そして、映像素材が今日ようやく撮り終わった。
 稽古後の打ち合わせで素材の順番を書き出してみたが、思った以上にたくさんのシーンがあってびっくりした。これを、どう編集して映像に仕上げるかが重要だが、そのへんは、結局また秦くんにおんぶにだっこになりそう。この際、軽い気持ちで抱っこしたけど、実際してみたらず〜んと重かった。。。というパターンでどうにかやってもらうしかない。子泣きじじい作戦だ。
 ともあれ、残された時間は早くもあと1ヶ月あまり。あらためて、無駄なく大切に使いたいと思った。