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 気 球 日 記
 4月18日(日)
 
 昨日は、牛久の人・ユージンの送別会だった。恋愛メニューに出演してくれた彼は、もうすぐオーストラリアへと出奔してしまう。まあ、近いうちにホームシックで泣いて帰ってくることにはなっているのだが、しばしの別れとなるのはやっぱりさびしい。
 送別会は、いつものかまどかにて。私は昨日は仕事だったので、8時過ぎからの合流となったのだが、着いてみると新旧取り混ぜてほとんど気球のオールキャストが勢ぞろいしていたのでびっくりした。こんなに顔をそろえたのは新年会以来??稽古だってこんなにそろわないよ!まったく・・・愛されてるのね、牛久の人。この幸せ者め。
 そんなこんなであっという間に終電は過ぎ、場所を移して和民で朝を迎える。打ち上げの朝のような気分だった。こうしていつものように駅で解散したけれど、これからはいつものようには飲めないんだなあ。なんだか不思議な感じがする。まあ、元気で帰ってこいよ。

 そして今日は、徹夜明けとは無関係にロング稽古。基礎練のはじめに亜季嬢から「寝不足だなんて甘ったれたこと言わせねえぞ!」とステキな檄が飛び、筋トレでふたたび体内のアルコールを再燃させた後、ダンスの稽古へ。
 ダンス2の振付を今日までにしようと思っていたのだが、今回はどうしても間に合わなかった。みんな、すまん。今日のところは、構成のプランを説明して、ちょっとだけ決まっている部分を練習する。みんなでやってみると、いろいろイメージがふくらんで楽しい。なんとか、来週の合宿までには完成させよう。
 その後、クライマックスシーンを中心に抜き稽古。昨夜の徹夜飲みが、イイ感じに極限状況を作り出しているのか、みんなハイテンションでノリがよかった。私も、チェックそっちのけで笑いっぱなしだった。芝居そのものはまだまだ粗いけど、やっぱりテンションは大事。今回は特に、美しい芝居より、楽しい芝居を作りたい。

 
 4月12日(月)
 
 昨日、半分死んでるんじゃないかというぐらいよく眠ったおかげで、今日は朝からすこぶる調子がよかった。なんだかんだと忙しい一日だったが、機嫌よく乗り切る。やっぱり睡眠は大事だ・・・。

 ぶっちゃけ、今回の芝居はダンスシーンが2ヶ所ある。まあ、自分で書いたので誰にも文句言えないんだけど。その2曲目のイメージがなかなかかたまらず、ここまで引っぱってきてしまったわけなのだ。メンバーの「まだなの?やばいよ、やばいよ」的な視線に気づかないふりをするのもそろそろ限界・・・ということで、夜、ダンスの曲を探しにTSUTAYAへ。
 ジャンルもさまざまにあれこれ物色しているうち、意外な掘り出し物にめぐり合ったりして、うれしくなる。たくさんのCDをカウンターへ持っていったら、たまたまサウンドデーとかいってなんだか安く借りられたので、これまたラッキーだった。
 帰宅後、音響のとまっちと電話で相談しながら検討する。スピーカーに受話器を突きつけながら「これ、どう?」とやっているのも考えてみればおかしな絵面だが、そんなことを言ってる場合ではない。
 私の中では、候補曲がかなり絞られた。というか、好きになってしまった。とまっち的にも問題ないようだし、私にとって好きはすべての源なので、このまま決めてしまうかも。くり返し、聴けば聴くほど身の内が興奮してくる。いろんなイメージがふくらんでくる。どんなダンスにするか。いや、ダンスというよりひとつのシーンにしたいなあ。あ、なんか楽しくなってきた。

 さあ、明日はまた稽古だ。かかってきやがれ!(何が?)
 
 
 4月11日(日)
 
 昨日の稽古では、最初に衣装合わせを行った。
 衣装のことは、ほとんど担当の亜季ちゃんにおまかせなのだが、今回は作品の内容的に衣装が難しく、いろいろと頭を悩ませているようだった。なかなか候補となる衣装もそろわなくて、全員決定は持ち越しに。亜季ちゃんがさっそく「足りないものリスト」を作ってくれたので、これを片手にみんなでかき集めることにする。
 そして、衣装合わせのあとに役の履歴。今回は、先週・今週の2回に分けて役の履歴を行った。この稽古は公演のたびにやっているが、今回はいろんな意味でおもしろかった。役の履歴をやると、今まで見えなかった役同士のつながりとか、言動の意味とかが深まって、そのあとの稽古がおもしろくなる。
 ここのところ、稽古場に全員そろえるようになったので、いよいよシーンが動き始めている。役者同士が刺激し合っている様子も、見ていてとてもおもしろい。もっともっとたくさん遊んでほしいと思う。

 そうこうするうちに、もうすぐ公演1ヶ月前だ。
 だがしかし、まだまだ課題が満載だ。ダンスもまだ全部決まってないし、大道具のことにもそろそろとりかからなくては。まあ、そんなふうに忙しく過ごすことが幸せでもあり、プレッシャーでもあり・・・でも、確かなことは、あと1ヶ月しかこの祭りは楽しめないということだ。いつもそうだが、同じ祭りは二度とできない。だとしたら、やれるだけのことをやって、いいフィナーレを迎えたい。
 
 4月5日(月)
 
 あっという間に、気がつけば4月。新しい年度の始まりでもあり、ちょっと新鮮な気持ち。お正月と同じように、今を何かのきっかけにしたい、とか思い出す季節である。まあ、毎年のことなのだが。
 先週の金曜日、晶子さんと「ハルシオン・デイズ」を見に行った。鴻上尚史の作・演出作品の新作を見るのは久しぶり。今回のは、かの名作「トランス」をベースにしているということだし、大好きな北村有起哉は出るし、期待感満々で紀伊國屋ホールへ向かう。
 そして、まさに期待を裏切らない作品であった。はじめのほうは少し説明的で眠かったものの、中盤から後半にかけてぐっと惹きつけられ、楽しい反面じわじわ泣けて、やっぱり見てよかった、と思った。とても欲を言うならば、4人の役者それぞれがもう1〜2テンション高くいけたら、もっと息もつかせぬ作品になったような気がするのだが、でも見終わったあと私はとても優しい気持ちになった。誰が病んでいるのか分からない、誰が救われているのか分からない感覚はまさに「トランス」と同じで、誰もが誰かを傷つけたり支えたりしており、きっと私もその輪の中にいるのだろうという必然性を感じた。
 そして、やはりすばらしいなと思うのは、言葉の使い方。とてもきれいで力のある言葉が使われているし、その一部をあえて映像として映し出し、文字にして見せているのもまたおしゃれ。映像や小道具やユニゾンのセリフなど、細部までていねいな演出意図を感じて心憎い。帰り道、おいしいお酒を飲みながら語り続けたことは言うまでもない。

 いい芝居を観ると、いい芝居をしたくなるのはいつものことで、翌日の土曜日は気合を入れてロング稽古にのぞむ。
 この日は、音楽でいうならばちょうどサビにあたるところのシーンを集中的に行った。ここは今までわりと手つかずだったので、やればやるほど新しいイメージがわいてきて、みんなもどんどん変わっていって、とてもおもしろかった。笑いすぎて涙出たり、腹筋痛くなったりした。この日は写真の乙間さんも来てくれたので、もしかしたらバカ笑いする私の顔が激写されているかもしれない・・・封印しなくては。
 余談・・・この日は、扇谷くんが実家の静岡から取り寄せたいちごを大量に持ってきてくれた。休憩時間、みんなで食べる。どんな食べ物よりもいちごが好きな私にとっては、まさに至福のときであった。ブラボー、いちご。