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 気 球 日 記
 2月27日(金)
 
 今日はいよいよ小屋入り。
 昼間は仕事に行ったものの、さすがに今日はそわそわと過ごす。少し早めに仕事場を出て、空を飛ぶような気持ちで劇場へ向かった。これで、日曜日までは芝居のことだけ考えていられる。クー!
 
 明日から、本番。
 思えば、一月半の稽古期間、あっという間だった。あっという間すぎて、なんだか信じられないような、切ないような。でも、これは結局のところ楽しんでできたからだと思う。つまらない稽古なら、半月でも飽きると思う。
 ここ最近、役の影響で、自分の表情が変わってきた気がする。何を考えて生きているかということが、その人間を形作るんだ。たとえ芝居でも、考えたり感じたりしているのはこの私のカラダ。変わってきて当たり前だ。もちろん、この芝居が終われば元に戻るんだろうけど。いや、でもどこか奥底に残っていくのかもな。

 みなさま、どうかぜひサムライアカデミー「男と女の第9条」、見にいらしてくださいませ。心よりお待ちしています。
 
 
 2月22日(日)
 
 今日のように、こうも天気がよいと、それだけで体の中から普段とは違うホルモンが分泌されるような気がする。春ってこうだったなあ、と実感した一日。

 今日は、ロング稽古で、2回通しをする。1週間前だから、それも然るべきこと。1回1回、よい方向に変わっていけたらいいな。
 稽古後、久しぶりにサムライみんなで飲みへ。ここのところ、私はなんだかとてもハイテンションだ。こんなときの自分は、はたから見るといったいどうなんだろうか・・・間違いなくただの酔っ払い。帰り道、雨が降ってきて参った。それにしても、春の雨らしく、どこか温かかった。
 あと一週間、本番が終わったらどっと気が抜けるんだろうな。いいや、いくらでも脱力してやる。ていうか、終わったらどっと気が抜けてしまうほど、集中して芝居をしたい。楽しんで芝居をしたい。
 
 2月21日(土)
 
 とても春めいた一日。昼間から、なんだか眠くて眠くて仕方ない。いったいこの眠気はなんなんだ。

 先週に続いて、今日も稽古のハシゴ。
 午後、サムライの稽古で初通し。私は、まだまだだ。まだ、もっと役を生かせそうな気がする。
 夜は、気球の稽古。移動中もあくせくしてて落ち着かなかったのだが、基礎練をしながらだんだん自分を取り戻す。今日の稽古には、賢ちゃんもユージンも来て、にぎやかだった。読み合わせの時にはわりとたっぷり時間があるような気がしたのに、女性キャストが決まって抜き稽古に入ってからは、小返ししているとどんどん時間が過ぎていって、あっという間に稽古が終わってしまう。
 ここのところ飲みは控え気味だったのだが、さすがに今日は稽古後飲んだくれてしまった。なんだかとっても酔っ払いたい気分だったので、1杯目のうちにすでに酔っ払いモード。楽しいのか切ないのか、自分でも分からないほどハイテンションだった。でも、なんかいい話もしたように思う。とても救われた気がしたから。

 帰宅後、とてもやさしいメールをもらった。今の私には、ちょっと涙ぐんでしまったほどうれしかった。
 
 さて、明日も稽古だ。がんばる!
 
 
 2月20日(金)
 
 サムライ公演が来週末に迫った。早いなあ。
 今日の稽古場には、キャストが全員そろっていた。濃い。の、一言に尽きる・・・。
 あと一週間ある。もっともっと、上げていきたい。もっともっと、たくさん感じたい。今回の役は、ふだんの私とは全然違うけれど、でもとても共感できる部分もあって好きなのだ。
←稽古場での賢ちんさん。
こういう役じゃないけどね。


稽古場でのりん。
サムライの稽古場は寒いので、寒がりな私は休憩時間中はエアコンの前を占拠。

 最近、人から学ぶことが多い。
 今日、ちょっと苦手に思っていた人が、仕事上の相談に親身に乗ってくれて、助かった。苦手だなあと思うとどんどん付き合いを避けたくなってしまう自分の狭量さを感じた。人には、いろいろな面がある。苦手なところもあれば、自分にはないいいところも。どうしようもないところもあれば、ずば抜けて優れているところも。いろんな人から、たくさん学べるようになれるとよい。
 
 
 2月16日(月)
 
 昨日は、サムライ公演前最後の休日だった。貴重な休日。
 午前中、吉祥寺で衣装になりそうな服を探して買い物する。街はもうすっかり春物なのねー。ついでに足裏マッサージで昨日の疲れを癒す。最高だ。
 夜、晶子さんと、劇団深空地帯の公演を見に阿佐ヶ谷のアルシェヘ。この劇団は、とまっちの紹介で知り合った劇団で、今回は招待券をいただいていた。
 たしか、昨年の6月、前回公演を見たのだったが、そのときよりずっと成長している感じがした。3本の話が交錯しながら進んでいくような内容だったのだが、場面転換もおしゃれで切れ味がよく、何より役者のテンションがとても高くて小気味よかった。
 その後、とりでんへ。とりでんは、昨日で改装のため一時閉店なのだった。阿佐ヶ谷で稽古があるたびに稽古後ののどを潤し、店長のなんばさんとはすっかり仲良くなり、もちろん打ち上げでも利用させてもらっただけに、閉店はショック。でも、スタッフは変わらず新しいお店になってオープンするそうなので、また飲みに来たい。
 そして昨日は、とにかくむちゃくちゃよく飲んでしまった。量だけでも、いつもの倍近く。晶子さんが強いので、ついていくのが大変だった。でも、そんな彼女も最近「酔ってますね」と言われるらしい。そのころには私は完全に酔っ払いなので、そんな微妙な変化には気づかないのだが、今度、注意して観察してみよう。
 
 2月14日(土)
 
 今日は、世間ではバレンタインディだったようだが、私にとってはそれどころではなかった。
 今日は、気球とサムライの稽古のハシゴ。
 気球は、キャスティングの日であった。男性については、キャスティング延期を伝えていたが、女性キャスティングは今日決めることになっていたので、それなりに準備を進めていた。今回、女性については、役の数よりエントリーしてくださっていた役者さんの数のほうが多かったので、キャスティングを決めるにあたってとても悩んだ。ダブルキャストにしようかとも考えたが、結局それもやめた。いろいろな意味で、今日伝えたキャスティングが、今の私にできるベストだったと信じている。男性キャストについては、もう少しエントリーをつのりながら、慎重に考えていきたいと思う。

 そんなこんなで、いろんな気持ちを抱えながら、夜はサムライの稽古場へ。道中も考えごとをしていたので、明大前で乗り換えるのを忘れ、渋谷まで行ってしまう。なので、稽古場に着いたときには6時を過ぎていた。
 今日の稽古は、ちょうど私の出番のところだったので、最初からかなりのハイテンションで行う。素の自分とのギャップが大きかったことがかえってよかったのか、やけくそなくらい自由にできて楽しかった。帰りは、今日はどうしてもどうしても飲みたい気分だったので、飲み会へ。なんだかごちゃごちゃと、いろいろ話して、私の中がずいぶん中和される。
 気球の稽古のとき、晶子さんが「バレンタインデイに稽古なんて、お疲れさま。サムライの稽古場に」とチョコレートをくれた。とてもうれしかった。「いってらっしゃい!」と送り出してもらえることが、本当に幸せだと思った。
 
 そのぶん、いい芝居を見せたいと思います!
 ぜひぜひ、サムライアカデミーの「男と女の第9条」、見にいらしてくださいませ!
 私は全力で演じます。役者として、こんなにはじけたことはないぐらい、はじけるつもりです。それを、可能にしてくれる演出や共演陣に感謝しつつ。フルスロットルでいきます!
 
 2月12日(木)
 
 おとといの気球日記を見てお見舞いメールをくれた方々、どうもありがとう。よっぽど、私が体調不良なことが珍しいのね・・・^^;)ま、実際そうだけど。
 休日の昨日は、家でのんびり過ごした。たまっていた家事をしたり、本を書き直したり、キャスティングを考えたり、今後の稽古予定を考えたり、サムライの芝居のことを考えたり、昼寝をしたりした。こうして書くと、ちっとものんびりしていないみたいだけど、今の私にはひとりで過ごす時間が大事みたいだ。おかげで今朝目覚めたら体調も復活していたし、朝から元気な気分だった。
 今日は、多摩テックへ行った。とっても空いていて、ほとんど待たずになんでも乗れた。と言っても、絶叫マシーンはひとつしかない。空高く引き上げられて急降下するアトラクションなのだが、これが怖くて怖くて、降りるとまだ膝が笑っているほどだった。でも、結局5回も乗ってしまった。ああいうタイプのアトラクションは、後楽園のタワーハッカーとか、似たようなものが最近あちこちの遊園地にあるが、ここのは怖いよ。眺めがいいから、よけいに高さを感じるのかなあ。ああ、今思い出してもお腹が浮いてくる感じがする。

 夜、サムライアカデミーの稽古。
 今日の稽古場は、暑かったし、熱かった。抜き稽古でも自主練習でも、ワンシーン終わると、汗だくだった。でも、おもしろかった。
 帰り道、私の中で今さら大ヒットしている Heaven's door のサントラを聴きつつ、自分をクールダウンしながら家に帰る。最近、稽古の後、自分の中の波立つものをなんとか平定するのにひと苦労。おーい、帰ってこーい、自分!て感じ。役者ってこうだったなあ、と思い出したりする。演出をやっていても稽古後の興奮は同じだが、役の数だけ興奮が分散されているし、他にもいろいろ考えなきゃいけないことがあるので、またちょっと違う感覚。小一時間の家路の間に、いろいろなことを考えながら、自分に戻ってきた。
 と、こうして書いていることもまた、ひとつのクールダウンだったりする。
 
  
 2月10日(火)
 
 昨日の日中、なんだかいつも以上に元気でいやにハイテンションだったので、自分でもおかしいなあと思っていたら、夜になってかくんと落ち、かぜ気味の予感。とってもご無沙汰な友人と会っていたのだが、早々に切り上げて家に帰る。
 今日は一日、ほわほわと浮いているような気分だった。発熱はないし、のども痛くないし、そんなに辛くはないのだが、とにかくほわほわ。こじらせるのはいやなので、今日の稽古では発声以外の基礎練をサボり、地味にダンスの振付をしていた。多少無理してでも基礎練をがんばる晶子さんや亜季ちゃんはすごいなあと思う。
 今日の稽古が、キャスティング前最後の稽古。入れかわり立ちかわり、役を交替しながら読むのもこれが最後になるんだな。それはそれでおもしろかったけど、もちろんずっとそうしてはいられないわけで。台本ができてから1ヶ月もの間、キャスティングせずに引っぱっているのも、もうそろそろ限界だろうな。早く、あちこちを決めて、深めていきたくなってきたから。
 さて、今日はせっかく飲み会ガマンして帰ってきたのだから、薬飲んでさっさと寝よう。明日は休みだし、早く寝れば明後日には治るだろう。いや、絶対に治す。
 
 2月8日(日)
 
 今日は、午前中、文化女子大学の卒業研究展を見に出かけた。ここの学生さんたちとは、仕事を通して知り合った。自分のやりたいことにまっすぐな人たちで、私が学生だったころとは比べものにならないほど、勇気と積極性を持っていた。私は、若い人たちのそういうものは、きっと報われるべきだと思う。そんな関わりで、少しばかり協力させてもらっていたのだが、このたび卒業制作の発表ということでお知らせをいただいたので、見に行った。
 卒業研究展には、いろいろな作品が展示されていた。ジュエリーもあり、染物もあり、着物もあり、本もあり、アニメーションもあり、さまざまな作品が並んでいた。ある作品では、デザインされた敷物の上に、足がいくつか、軌跡をふみしめるように並んでいた。想像力の産物を見ていると、涙ぐんでしまうのはなぜだろう。それができあがるまでの試行錯誤や決定、迷い、作業、完成、その一つひとつのプロセスを想像するたび、なぜだか涙ぐんでしまう。こんなふうにがんばった人たちには、必ずいいことがあるだろうと、私が保証しよう。なにはともあれ、何の制約にも縛られない、自由なアイディアに対して、私はとても尊敬の念を覚えた。

 見ているうちにあっという間に時間が過ぎて、卒業研究展をあたふたと後にし、午後はサムライアカデミーの稽古。今日は冒頭から少しずつ進めて、できるところを抜きながら最後まで稽古する。実は昨夜、ひどいかぜで声が出なくてどうしようという悪夢にうなされていたのだが、実際のところは好調だったのでホッとした。
 役者として稽古場にいることは楽しい。もっともっと追い詰められる部分も出てくるだろうけれど、それでもやっぱり楽しいだろうと思う。それは、演出の王子さんや、共演する人たちに恵まれたおかげだ。何の遠慮もなく、好きに稽古に臨めることは、当たり前のようでありがたいことだ。
 
 夜、G−gateの演出家、坂田氏と飲んだ。先日の公演のことやら、今、演出として思うことやら、いろいろなことを話せて楽しかった。こういう時間があることは、まったく幸せなことだ。役者と演出は、やっぱり全然違う。どちらにしても、それぞれ安心して話せる相手がいることは、恵まれていると思う。それにしても、私たちが話していると、ほんとうるさい。お店の人、周りの人、ごめんなさい。

 さあ、明日は通常営業。お仕事がんばるぞ♪
 
 
 2月4日(水)
 
 気球日記、ちょっと久しぶり。
 ここのところ、ちょっと仕事に追われ気味だったが、今日締め切りの仕事が昨夜遅くようやく仕上がって、なんとかメールで送り倒し、ホッとした。なんでもそうだけど、締め切りギリギリになるまで動き出さないくせに、やりだすとおもしろくなっていろいろ凝りたくなってしまうのは私の悪いクセだ。でもきっと変わりそうもない。
 今日は夜の予定が急遽なくなったので、今夜はのんびりする、ああ絶対にのんびりしてやる、と決心して帰宅する。寝不足気味だったし、ちょっとのども痛いし、早く寝なくちゃ。しかし、サムライアカデミーのプライベートDMを作ったり、片づけをしたりしているうちに結局いつもと同じ時間になっている。

 客演するサムライアカデミーの稽古も、先週キャストが全員顔を合わせて、いよいよという感じ。こうして見ると、男の人の多い芝居だなあ、とあらためて思う。できるだけ早くセリフを入れて、自由に動けるようになりたい。役が生きてきた世界を、もっと知りたい。その人を、そこに、生かしたい。バカバカしくも必死に、生かしてやりたい。稽古をしていると、自分の中のアドレナリンだかドーパミンだかの分泌量がぐあーっと上がってくるのが分かる。ほとんど天然のアルコールだ。
 残念ながら火曜日は気球の稽古とかぶってしまうので、サムライの方をお休みさせてもらっている。かたや気球計画は、昨日は女性陣ばかりの女祭りだった。稽古場のかけもちで、自分の中が、もっとごちゃごちゃになるんじゃないかとちょっと懸念していたけれど、どうやら大丈夫そうだ。まあ、役者と演出で立場が違うからだろうけど。昨日なんか、筋肉痛は治らないし、稽古場に行くまではちょっとお疲れモードだったのに、稽古してるうちにすっかり元気になってしまった。
 そんなとき、ほんとに不思議な気がする。人間は、体で生きてるのか、心で生きてるのか。体はかなりいっぱいいっぱいでも、楽しければ元気になる。

 他にも、気球初のカラオケ行きとか、牛久の人新宿で迷うとか、ウルウル目の啓介くんにしてやられるとか、扇谷くん高飛びとか、学生陣テスト&論文終わって晴れ晴れとか、晶子さん珍しく寝坊とか、乃維オヤジ化の兆候とか、なんか最近いろいろなトピックはあったのだが、ちょっと書く機を逸してしまったな。今日はこのぐらいにしといてやろう。