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| 10月30日(木) |
今日は、稽古。今回は、基本的に月・木・土で稽古をしているが、この月〜木の間がやけに長く感じられるのは私だけだろうか。たった2日しか空いていないのに、ずいぶんごぶさたなような気がする。
今日の稽古には、照明さん・音響さんが見に来てくれた。しばし抜き稽古をしたあと、映像に重ねる音声のアフレコを行う。 そして稽古後、打ち合わせ。
音響はおなじみのとまっち。照明は今回初めてお願いする音光堂の三瓶さんであったが、こちらのイメージを的確に捉えてくれて、あとはプランの仕上がりを待つばかりである。
その後、他の人たちと合流して飲んだ。今日もまた、いろいろ今回公演のことや、芝居のこと、プライベートなことなどいろいろ話し合って、楽しかった。楽しい、楽しい、切ない。どうしてものすごく楽しいことは、必然的に切ないのだろ。
明後日・明々後日は、いよいよ本番と同じ時程での連続通し稽古。楽しみ!一番いい顔を、心置きなく見せておくれ!!
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| 10月28日(火) |
今日は、マヤちゃんと扇谷くんと3人で、阿佐ヶ谷のお店で飲んだ。「恋愛メニュー」のチラシを置かせてもらっているお店で、韓国料理がおいしかった。考えてみれば、このメンツで飲むのははじめて。ビールを飲みながら、いろいろ芝居の話をして、楽しかった。マヤちゃんも扇谷くんも、芝居にはとても真面目な人たちで、そしておもしろい。今回のメンバーで芝居を作れることを、また幸せに思う。
本番までの一日一日。一人一人。一つ一つ。大事にしたい。
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| 10月27日(月) |
今日も稽古だった。気がつけば、残り回数はあと何回、と数えられるような瀬戸際にきている。
おとといの通しで課題の残ったシーンを抜き稽古した。また、役者の意見でやりにくかったところを、セリフを変えてやってみる。
今日の稽古はおもしろかったな。どんどん、役者の芝居が、私の想像力を超えていく感じだ。まさに芋掘りのごとく、掘れば掘るほど意外なところから芋が出てくる。種をまいたのは自分でも、こんなところにも実がなったのか、という感じ。まいたはずのない、種類の違う芋まで収穫できている。サツマイモもジャガイモもサトイモも大好きな私には、うれしい限りだ。
役者には、どんどんカッコよくなってもらいたい。本番が終わって今ほど会わなくなったら寂しくてたまらなくなるほど、どんどんカッコよくなってもらいたい。本番終了後の廃人ぶりは、覚悟のうえだ。終わったあとの寂しさなんか、どっからでも全開でかかって来い。
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| 10月26日(日) |
今日は、朝から大道具のパネル作り。うちのマンションの駐車場がわりと広いので、そこで作ることにする。空は雲ひとつない秋晴れ。大道具日和だ。
うちの劇団は車がないので、大道具の運搬にはいつも頭を悩ませる。今回は、パネルの材料となる木材をどうやって手に入れるかがまず問題だった。
お手軽に買えるのはホームセンターだが、そこからどうやって持ってくるかが問題だし、けっこう高くつく。といって、材木屋のお友達もいない。そこで、近くの公衆電話にあったタウンページで、近所の材木屋を調べた。すると、そう遠くないところにあった、材木屋が。ここからならなんとか手でも持って来られるかもしれない・・・でも、そんなにちょびっと小売りしてくれるものかしら?まあ、何はともあれ電話してみると、「ああ、じゃあ、持っていきますよ」とあっさりOKしてくれた。ラッキー!
さて今朝、家の前で材木屋さんを待っていると、なんと、おじいちゃんがバイクでやってきた!バイクにとりつけたサイドカーみたいな専用置場(もちろん手作り)にベニヤ3枚と小割16本を乗せている!すごい!ベニヤはともかく、小割は長さ4m。どうやってバランスをとるんだ?
材木が到着するとほどなく、賢ちんさん、愛ちゃん、扇谷くん、啓介くんの4人が我が家に到着。賢ちんさんの指示により、さっそくパネル作りにとりかかる。ギコギコとのこぎりをふるっていると、大家のおばさんがいぶかしげな顔で様子をうかがっている。やばい!ダメって言われるかしら。「何やってんの?」「あ、ここの住人なんですけど、演劇で使う大道具を作っているんです。」「学生さん?」「(に見えるのか!?と思いつつ)いえ、あの、普通の社会人なんですけど・・・」「そう。有名になったら呼んでね」そう言っておばさんは行ってしまった。ふぃー。作業続行。
やがて、必要なパーツが切りそろい、おにぎりを食べながら小休止。その後、枠木を組み始める。これがまたなかなか難儀な仕事で、5人とも悪戦苦闘。おまけに天気がよすぎて暑いので、だんだんと消耗して無口になっていく。
14:30、枠木がすべて組みあがり、いくつかベニヤも取り付けたところで、今日の作業は終了。
それから、私はあわてて美容院へ出かけた。裏方と言えど、本番前には一応髪型ぐらいちゃんとしたいのだが、今回はいかんせん行く暇がない!私が行っている美容院は遠いので、木屑だらけのまま速攻で向かったにもかかわらず、着いたのは16:20、予約時間ぎりぎり。
私は美容院に行くのが好きだけど、嫌い。
好きなのは、もちろん髪形が整うこと。あと、シャンプーの時間。マッサージの時間。
嫌いなのは、時間がかかること。身動きできずにじっとしていなくちゃならないこと。美容師さんと、あれこれおしゃべりしなくちゃならないこと(これはだいぶ慣れてきたけど)。
さすがに今日は疲れた・・・帰りの電車は爆睡して一駅乗り過ごしてしまった。まあ、一駅だったからまだマシだけど。さあ、あと2週間。走り抜けるぞ。
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| 10月25日(土) |
今日は、13時から21時までの稽古だった。
前半、ちょっと抜き稽古をしてから、倍速通しをする。倍速通しは、私も知り合いから聞いて今回初めて取り入れた稽古だったのだが、とにかく間を詰めて、セリフもできるだけ速く言い、半分の所要時間で行う通し稽古のこと。感情よりなにより、とにかく間を詰めることが最大の重点となる。この稽古によって、知らず知らずのうちにとっているいらない間を詰めたり、間をとることが段取りのようになっているところを修正できると聞いた。この期に及んで、感情を棚に上げた稽古がどうなるものか予測がつかなかったが、とにかくやってみることにする。
倍速通しそのものは、当然とるはずの間もとらずに終始早口でまくしたてているので、内容と関わらず見ていて笑える光景だったが、それでも今までの稽古よりむしろテンポがよくていいと思えるシーンもあるので、なんでもやってみないとわからんなあ、と思った。また、どうしても詰まるシーンもあったりして、そういうところはやはりセリフがまだ自分のものになっていないのかな、と思った。間をとっているつもりで、実はその間に甘えているところもあるのかもしれない。
この倍速通しが終わったところで時計を見ると、なんと55分で終了!先週の通し稽古に比べるとまさに半分の所要時間で終わっているではないか!?なんと!つまり、今までの通しは、半分は間だったということか!?まあ、もちろん早口でしゃべっているぶんもあるので、すべてが間とは言えないまでも、やれば半分でもできるのだ、という不思議なテンションが漂う。終わったあとのダメ出しまでいつもの倍速ぐらいになってしまって、場の空気というものは大事だなあ、とあらためて実感。。。
しかし、もっと驚いたのは、夜行った通し稽古だった!このときは、通常の速度で行うということだったのだが、それでもなんと今までより20分も速く終わったのだ!今までの20分てなに?という感じもするが、実際に稽古を見ていても、特にここが縮まった、という実感もないままに20分縮まっているからなんだか不思議。いかに、無意識の間や暗黙の段取りとしての間が幅を利かせていたということか・・・芝居って、ほんとおもしろいなあ、と思った。もちろん、速くなったぶん雑になったところもあったので、これからの稽古でそこは調整していきたいが、基本的にはテンポを大切にしたい私。倍速通しさまさまである。
また、今日は写真撮影の乙間さんが稽古場に来てくれた。この人は、悠人が以前の舞台でお世話になって、とてもいい写真を撮ってもらったという一押しのカメラマン。その写真も見せてもらったけれど、いやあ、これがまた実物×200%ぐらいいい表情を撮ってくれる方。今日も、夜の通しの様子を写真に収めてくれる。通しのあと、全体に目線が下の人が多い、とカメラマンならではの意見を言ってくれた。写真を撮っていると、役者がいい表情をする瞬間に意識を集中しているので、芝居そのものがいいかどうか、どんなストーリーなのか、といったことは実際あまり分からないという。でも、それでも今日はちょっと涙を誘われたシーンがあったと言ってくださったので、うれしく思った。写真の仕上がりがとても楽しみである。感謝!
さて、明日は大道具作り。早く寝よっと。
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| 10月22日(水) |
公演まで、あと17日。毎日、確実に本番に近づいている。もっともっとやるべきことがある、とあせる気持ちと、あと17日で終わってしまう、という淋しさとで、なんとなく複雑な気分だ。毎度のことながら、これだけ、週に何日も濃密な時間を共にする仲間はいない。本番が終わったら、もうこんなに頻繁に会うこともないのだ。考えただけでなんか淋しいけど、淋しくなるほど一緒にいたい仲間と出会えたのは、やっぱり幸せなこと。
今日は、抜き稽古中に思いっきり私のお腹が鳴って、役者が笑いをこらえきれずに芝居が止まるという一幕が・・・だってしょうがないじゃん、むちゃくちゃお腹空いてたんだもん。私自身はもう慣れっこなのだが、私のお腹は人一倍大きな音で鳴る。いや、けっこう恥ずかしかった・・・。
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| 10月20日(月) |
今日、仕事でちょっとミスをした。
人の命に関わるようなことではないから、まあいいようなものの、正直けっこうへこんだ。ミスそのものにへこんだのではなくて、前から予測してたのに確認しないで、なんとなく先延ばしにしてきた自分について。気づいた時点ですぐに対応していれば、もっと迷惑かけずにすんだかもしれない。どうも私は、あまり気の乗らないことについてはいい加減でアバウトである。まあいいやめんどくさい、何とかなるだろ、と甘えてしまう自分がいる。んんん〜、乗りかけた船は、しっかり漕がないと。
まあ、それはともかく、夜は稽古だった。気持ちを切り替えて、稽古にのぞむ。今日の稽古では、後半、ある大事なシーンについてのディスカッションになった。
芝居というのは、本当に生き物だと思う。演じる人間の感じ方によって芝居そのものが全然違ってくるし、同じことを言っていても、セリフの意味まで違ってくる。どんなキャラクターであれ、演じる役者の中で脈絡がついていてほしいし、そうでなければ嘘になる。
先日、作・演出をする友だちに、「あなたの本は、まとまっているけど、その中で結論が出すぎていてどうかと思う」というようなことを言われた。まったくそのとおり、と思った。気球計画の今までの2作品を振り返ると、たしかにそうだったと思う。セリフは、削っても削ってもまだ忠実に残っていて、どこに回帰するかがほとんど決まっていた。なんでかって言うと、そういう作品だと、私自身が安心できたからだ。
でも今回は、そこを意識して少しがんばってみたつもりではいる。大事なところも、できるだけしゃべらせ過ぎないように考えた。上手に語らせないようにしようと思った。その分、意味するところに幅ができて、解釈の違いや違和感が生まれることもあるのは当然のことだと思う。
だから、今日みたいな時間がもてたことが、私はとても意味のあることだと思った。誰もが納得のいく結末を、たぶん今回は書いていない。役者の中でも、受けとめ方は違う。話し合いの後でそのシーンを抜いてみて、私の頭の中にあったより、ずっとカッコよくなっているのでビックリした。これからも、私の予測の範囲を超えて、きっとどんどん変わっていくだろう。それをよく見て、本番の舞台に、一番いいところを乗せられる演出でありたいと思う。一番いいところというのはもちろん、なおかつ、キャスト一人ひとりにとって一番脈絡のついたところ。そうであるように、がんばる。
稽古のあと、啓介くんの車に乗せてもらって、佐野くんちへ行った。大道具作りに備えて、前回公演のときから預けっぱなしになっている木材を引き取りに。夜更けにおじゃましたというのに佐野くんは快く迎えてくれて、「これも持ってっていいよ」と、いろいろなものを授けてくれた。感謝、感謝。そして、車を出してくれた啓介くんにも感謝!車がなければ、私は賢ちんさんと木材を持って電車に乗り込み、過激派じゃないかと疑われるところだったのだ。ありがとう!佐野くん!啓介くん!
・・・とまあ、そういうわけで家に帰ってきた。我が家は前にも書いたとおり家具でいっぱい、そのうえ木材が焚き木のように山積みされて、まったくコンセプトの分からないインテリアである。まあ、いいぢゃないか。
今日ほどビールの飲みたい日はなかったが、自転車も駅に置きっぱなしで帰ってきてしまったので、買いに行くのもめんどくさく、しかたなく家にあったワインを飲む。嗚呼!でも私はやっぱりビールが好きだ!
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| 10月16日(木) |
今日、ちょっと大きな仕事が終わった。
準備はできていたので、あとはこなすだけとタカをくくっていたのだが、終わってみたらいきなりむちゃくちゃおなかが空いて、ちょっと疲れたので、やはり緊張していたのだろう。帰りに飲んだビールが、ほんとおいしかった。
先日、今度の舞台に使うソファがうちに届いた。なかなかいい感じで、座り心地もよし。だが、しかし!狭い我が家は、これでほとんど歩く場所がない。前回公演で使った葬儀屋の事務デスクも、すっかりうちに収まって活用されてしまっているし、まんなかの空きスペースにどど〜んとソファが来たので、私のほうが居候って感じ。でも、公演で使ったものって、なんか愛着もわくし、また使うかも、とか思ってどうも手放せない。今回のソファも、けっこう気に入ってしまったので、うちに居つくことになるだろう。ああ、それともやっぱり倉庫があったら便利かなあ。
仕方がないので、ダンスの振付の続きは、ベッドの上にいったんソファを乗せて行う。すると、下の部屋からどんどん!と突き上げが・・・もういやだ、共同住宅!まだちょっとしかやってないじゃん!下の人、長期旅行にでも行かないかなあ。求む、格安一軒家(お化けなしに限る)!
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| 10月14日(火) |
昨日、稽古の前に晶子さん、賢ちんさん、サンダルやっこ氏、乃維ちんと私の5人で、月ちゃんちを訪問した。もちろん、先月生まれた赤ちゃんのお顔を拝ませてもらうためである。
久しぶりに会った月子夫妻は、全然今までと変わらなかったが、お部屋の奥にはまぎれもなくベビーベッドが!そして、その上の小さなふくらみ・・・近づいてみると、おお、いました!!陽向ちゃんです!!突然の闖入者たちにも動じず、ぐっすりと眠っておりました。しばらくして起きてみると、目がパッチリとしてなんと日本人離れしたような、ちょっと洋風な顔立ち。これは、将来イケメンになること間違いなしです。
パパとママ。にこにこでご機嫌だった陽向ちゃん。
みんなでぱちり。私もにせママになってみた。でも本当はこわかった。
すごいなあ、新しい人間が出てくるなんて。こんな頼りなげなのに、しっかり生きていて。数時間滞在した間、陽向ちゃんはほとんど泣きませんでした。誰に抱っこされてもおとなしい。賢ちんさんが「んにゃにゃにゃにゃ〜〜〜〜!」と飽きずにからんでいたのがかわいかったぞ。
それから、夜はまた稽古。この連休は、毎日みんなと会っているんだなあ。しかも、濃い・・・。初通しを振り返って、脚本を見直し、削るところは削り、演出もいろいろ変えてやってみる。やればやるだけ変わっていって、おもしろかった。一番いいところで、ちょうど11月8日・9日にたどり着いているといいな。
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| 10月12日(日) |
昨日・今日と、公演前恒例の合宿だった!
今回の宿は、前回と同じ旅館つたや。合宿といっても都内なので、遠出気分は味わえないが、泊まりがけで稽古をするという目的は十分に達成できるし、行き帰りの時間と交通費が節約できるので、なかなかおいしい。つたやでは、泊まる部屋の他に稽古部屋も用意してくれるので、とても助かる。おまけに、今回は前回よりちょっと広い部屋を用意してもらえたので、使いやすかった。
初日の昨日は、13時から稽古。久々の寝にょろも含めてたっぷり基礎練をしてから、今回の作品には出てこない裏シーンについて、エチュードをした。たとえば、子どものころのこと。それから、会社での姿。日常生活における一コマ。そんな場面を、実際に演じてみる。私は、エチュードはとっても大事だと思っている。一度の体験は、十回の想像よりずっと大きな翼になると信じている。たとえうまくいかなかったとしても、実際にその場に置かれたときに、自分の言葉をどうつむぎだすのか、そのときどんな感情が生まれるのか、それを感じることは大切なことだ。
そして、宅配ピザで夕飯をすませた後、抜き稽古。出番じゃない人から交替々々お風呂に行きながら、稽古ができる9時半ぎりぎりまでたっぷり稽古をする。そのころには、稽古場はもう熱気なんだか汗くさいんだか、異様な空気。稽古が終わって入ったお風呂のなんと気持ちよかったことか。
お風呂から出ると、買出し組が飲み会の手はずを整えてくれていて、宴会が始まった。いやあ、みんなよく飲むこと!稽古の後で、まして風呂上がりだし、終電を気にしなくてもよいとなれば、そりゃあもう何の遠慮もなく飲める。途中、K1の試合を見ながら、また盛り上がる。
が、前回ほとんど寝なくて翌日の稽古で死にそうだった経験を生かし、私は1時過ぎにはいち早く眠りについた。
深酒を我慢した甲斐あって、2日目の今日もパワー全開で朝を迎える。睡眠時間はそんなに長くはないはずだけど、なんだかたっぷり眠った感じ・・・みんなでおにぎりを食べて(旅館は素泊まり)、9時からさっそく稽古が始まった。
今日は、まずクライマックスシーンの稽古。それから昨日やり残したエチュードを少しやった。・・・今日は、稽古を見ながら、本当によく泣いてしまった。今までの公演では、稽古見ながらこんなに泣いたことはなかったな・・・ふつう、演出ってこんなに泣かないんじゃないか?メンバーにも、「自分で書いたんでしょう!」と突っ込まれる始末。でも、いかんいかんと思っても、出てくるものはしょうがないのだった。まあ、たしかに自分が書いた脚本だから当然感情移入しやすいことを書いているわけで、稽古を見るときもできるだけ感じようとして一生懸命想像しながら見ているわけだから、当然と言えば当然なんだけれども、やっぱりちょっと恥ずかしい。これが決して自己満足にならないように、私は私なりに想像して感じたことをできるだけ芝居に投影して、説得力を持たせていきたい。
そして、2時から、初通しを行った。学校が近いあつとが、見に来てくれた。まだ、どのシーンもそれほど回数をこなせているわけではないし、これで全部おぼえてね、というのも無理な話だとは思いながら、セリフを入れるようにとプレッシャーをかけ続けてきた私。今日の初通しでは、みんな台本を外していたから、びっくりした!午前中の抜き稽古まで、持っていたのに!鉄拳プロンプ・亜季ちんの力を借りつつも、とにもかくにも止まらずに、最後まで通すことができた。かかった時間はまだまだ長すぎるし、脚本のせいか間延びするところもあった。でも、全体を通しての課題が見えてきたことは、強引にでも通しをやってみたからこそ分かった収穫だ。
そんなこんなで、合宿はみっちり最後まで稽古(&飲み会)尽くしで無事に終了した。とても楽しかった。そして、なんだか、いろんな人やモノが、とても愛しく思えた2日間だった。合宿チーフをやってくれた乃維ちん、たびたび買出しに行ってくれた亜季ちん&びっきー、啓介くんといった縁の下の力持ちにも大感謝!である。
その後、新宿でInnocentSphereの公演、「ゲニウス・ロキ」を見に行った。これは、みんみんがうちと同じく当日パンフの制作等を担当している劇団だが、前回ここの公演を見たときに、私は度肝を抜かれたのだ。
何に度肝を抜かれたって、その舞台美術。そして、音響、照明、映像。これらが、ここほどうまくかみ合って相乗的に機能している芝居を、私は見たことがないと思う。今回も、舞台は非常に変わったつくりだった。ふつう、客席に向かって舞台はだんだん高くなっていくものだが、今日の舞台は奥のほうがだんだん低くなっていき、どんどん洞窟の奥にでも分け入っていくようなつくりになっていた。そして、それをとても有効に使っての芝居だった。
それから、もちろん美術負けしないだけの脚本、演技。どれが欠けてもなあんだ、と思ったはずだが、そう思わせないだけの魅力がある。舞台はまさしく、脚本に流れる伝えたい精神と、役者の演技と、そして何もない空間を仮想現実として存在させるだけの舞台美術。それらが統合して表現される総合芸術なのだなあ、とあらためて思った。
とにかく、今日は朝から晩までよく泣いた一日だった。泣くと眠くなるのが困りモノだ。夜には、すっごくおなか空いてたのに、夕飯はちょっと食べたらおなかいっぱいになって残してしまった。疲れて眠くなってしまったせいか。
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| 10月7日(火) |
チラシとチケットが完成した。どちらもみんみん謹製のデザイン、すごくインパクトがあってしかもかわいい。さっそく、○八に置きに行く。○八はご夫婦でやっている小さな居酒屋(永福町は急行停車駅のくせに駅周辺にチェーン店の居酒屋がない!)。旗揚げ公演のときからうちのチラシをお店に置いてくれている、ありがたい居酒屋さんだ。食べ物が家庭的で、とてもおいしい。しかも安い。そのうえ、このたびポイントサービス券を導入したようだ。経営はだいじょうぶなのか!?
今夜は自宅でひとりで踊りまくっていたぜ、BABY。もちろん、ダンスの振付のためだ。んん〜、まだ産みの苦しみ。夢の中でも曲が聞こえてきそうだ。それにしても、もう来月の今日は仕込みかぁ・・・。ぼちぼち焦り始めると同時に、武者震いの来るような感じ。本番前の時間は、ものすごく濃厚だ。こんな時間を過ごせることは、幸せなことだ。
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| 10月5日(日) |
昨日から週末は午後〜夜間のロング稽古。
昨日は、午後は抜き稽古を行い、夜は役の履歴を行った。役の履歴は、今までの公演でも毎回やっているが、役者一人ひとりが、自分の役について、生まれてから今までのことをつぶさに想像し、台本上に表れている役のキャラクターにたどり着くまでの軌跡を物語る、という稽古である。稽古というか、語りの場?そして、それぞれが物語ったあとに、疑問点や矛盾点についてみんなとの質疑応答が交わされる。
この役の履歴というのは、語れば語るだけいくらでも作れる。私も前回、登場はしないが失踪した葬儀屋の主人について役の履歴を語り、どんどん時間が過ぎて、ああ難しいもんだ、と実感した。たとえ想像上の人物だとしても、人の人生をかいつまんで物語ることは難しい。
だが!今回もまた、あえてそれをやってもらうことにする。役の履歴を聞くのが、私は楽しい。夕ごはん休憩の間、みんながそれぞれの役についてあれこれディスカッションしているのを、背中で聞いているのも楽しい。想像上の人物に私も知らないエピソードが加わって、まるでどこかで本当に生きている人物のように思える。まったく、作者冥利に尽きる瞬間だったりする。

稽古場で見る、役者の表情が私はとても好きだ。役になっているときの顔がとても好き。
もちろん、ふだん話したり、騒いだり酔っ払ったりしてる顔も好きなんだけど、役の顔はひときわ好き。芝居は、日常生活の中でも、感情や気持ちの流れをよりくみとって、象徴的に表現している世界だからだろうか。本当に感情に翻弄されたり、楽しんだり、怒ったり、悲しんだり、またあるいは平静であったり、そんなときの人間の表情はこんなにも魅力的なものかと思う。あるいは、日常生活ではそこまで人を見つめていないのかもしれない。せいぜい、特別に愛しいと思う人以外には。
今日は、目覚めたときからなんとなくあまり気分がよくなかった。何が、ということもない。なんでだろ。昨夜、星々の舟を読んで、号泣したまま眠りについたからか?ただ単に寝不足だったからか?自分では覚えていないけれど、なにか不愉快な夢でも見たのだろうか?
予感どおり、なんだか今日はうまくいかないことが多くて、といってもやろうと思ったことは結局できているのだけれど、にもかかわらず何となく気分がくさくさしていた。まあ、こんな日もあるのか・・・。
へこみながら歩く夕方、貸本屋で嶽本野ばらの「鱗姫」という本を借りた。この作家は、以前晶子さんに借りて読んだことのある作家で、この作品もタイトルだけは聞いたことがあった。読み始めたら、一気に最後まで読んでしまった。この作家の作品は、どことなく狂気漂う雰囲気で、でも一種完璧な耽美指向があって、大変独特だ。この作品も、なんだかとっても気持ち悪い作品だったけれど、妙にしっくりときて読み休むことができなかった。気持ち悪いんだけど、分かる気がするのである。だいたい、気持ち悪いものや、不気味なもの、理屈で説明のつかないものには、恐ろしい反面、独特な魅力があるものだ。子どものころ、妖怪大全集を愛読していた女の子は私だけではあるまい。
この作家の作品には、自分がどうにかなだめすかしてしまいこんでいる、狂気みたいなものがそのままひっそりと生きている気がして、やっぱりちょっと気持ち悪い。でもけっこう好き。
まっ、ともかく明日もがんばろう。今日は早めに寝ようかな。
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| 10月3日(金) |
今日は西荻窪のWENZスタジオで芝居を見た。前回公演で使わせてもらった小屋だけに、思い入れはひとしお。中に足を踏み入れるのは、あれ以来はじめて。入り口の階段を下りながら、ここで仕込みをしたときのことや、本番の日のこと、バラシの慌ただしさなどを懐かしく思い出した。
今日見た芝居は、けっこう見てよかったな、という感じ。といっても、芝居的には「もっともっと、くれ〜〜〜!!!」という感じだったのだが、なにしろ舞台美術が凝っていた。そのうえ、照明がものすごくすてきだった。映像も凝っていて、トータルなプランニングを考えた人はすごいなー、と思った。決して派手ではないのに、美しくイメージを体現している。ざっと紹介すると、舞台の一面は、スクリーン代わりで真っ白、もう一面は、灯体が吊ってあって、それが舞台美術の一部となっている。天井からはイメージ的なモチーフが吊るされ、芝居中、卵(もちろん本物じゃないよ)が天井から落ちてくる仕組み。おもしろいなー、と思った。衣装も凝っていたし、芝居というより、デザイナーのショーみたいな感じ。芝居がいまいちでも、最後まで切らさずに見れたから、すごい!と思った。
それにしてもつくづくと思う、同じ空間がいろいろな世界に変化する、劇場ってほんとに魅力的な場所だなあ。
明日から、週末の稽古はロング稽古になる。来週の週末は合宿だ。はああ!?(ハルク・ホーガン風)だが、ともかくがんばろう。合宿までにまず私がやらなければならないのは、ダンスの振付だ。
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| 10月2日(木) |
10月ってことは、公演はもう来月なんだな・・・本番前のあのぴりぴりとした緊張感にあふれる、幸せな時間を過ごすだけの準備はできているか。
それにしても、時のたつのは早いような遅いような。去年の今ごろは、まさに旗揚げ公演前でドタバタしていた。あれから1年しかたっていないとは思えないほど昔のことなのに、あれからもう1年もたってしまったのかというはるかな切なさを感じる。なんだ、この矛盾は。
先日、とまっちがダンス候補曲を持ってきてくれた。楽しい曲で、まさにイメージにぴったり。また一方で、こちらはダンス向きではないけれども、啓介くんが「この曲、次の公演のイメージにぴったりじゃないスか?」と聞かせてくれた曲も、とてもとても素敵な曲。さっそく手に入れて今も聴きながら書いている。
だがしかし。この2曲はどっちも歌入りの曲なのだ。私は、今まで歌入りの曲(特に日本語の)をBGMに使うのがあんまり好きじゃなかった。歌入りの曲は、どうしてもその曲の歌詞の意味に意識を持っていかれるし、有名な曲ならばなおさら、その曲にからむ自分の思い出がよみがえったりして、芝居の邪魔になると思うからだ。また、歌詞が表現する意味を芝居に投影するのもなんとなく安直な気がするのだ。
その心配はまだまだ多分にあるけれども、今回は初めて歌入りの曲をBGMに使ってみようかと思っている。それが、効果的にきこえることを目指して。
最近、水泳をやっている。私の中でのスローガンは、「泳がざる者飲むべからず」。飲み会で摂取した分を、できるだけ消費しようという切実な取り組み。地味に平泳ぎでプールを往復している。
私は、何の自慢にもならないけど、泳ぐのが下手。下手だから余計な力を使っているのだろうか、クロールなんかしようもんなら、25m泳いだだけで死にそうなほど息が上がってしまうのだ。
だが、ここのところ、だんだんと泳ぐのが楽しくなってきた。そういえば、子どものころ、得意でもないのにプールが大好きだったことを思い出した。学校のプールは嫌いだった、こわいのに飛び込みとかさせられるから(最近はやらないみたいだけど)。何級とかレベルがあるのも、プレッシャーがあっていやだった。でも、水の入るのは大好きだった。
家の近くの大きな公園に、30円プールというのがあった。夏休みになると、10円玉を3枚握りしめて、毎日そこへ遊びに行った。あるとき、並んで待っているときに10円玉を1枚マンホールの中に落としてしまった。泣きながら家まで走って、おばあちゃんにもう1枚10円玉をもらい、また走ってプールへ引き返した。とっくに忘れていたそんな夏の日を思い出した。
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