過去の日記へ
 気 球 日 記
 6月30日(月)
  
  最近、同じ職場のある男性に気に入られているらしい。
  非常ににこやかに声をかけてきたり、用もないのに顔を見に来たりする。今日は、唐突に板チョコを3枚持ってきてくれた。
「どうぞ。これ、あげます。」
「え。いいんですか?」
「はい。そのかわり、僕の彼女になってください。」
あっはっは〜、と必要以上に爆笑しながらもちろん板チョコはちゃんともらう。冗談とはいえ、いくらなんでも板チョコ3枚じゃなあ・・・とか思う私。
  ちなみに、その方はシルバー人材センターからいらしている70歳近いおじいさまなのでした。

  今日は、夜久しぶりに母と会った。ちょっと懐が暖かかったので、「欲しいもの、なんでも買ってあげるよ」と豪語する。そして、2人でお気に入りの洋服やさんで買い物をし、おすしを食べ、雑貨屋でまた買い物をして別れた。
  私が母にあげたもの。モスグリーンのベスト。ベージュのロングスカート。すし。くまのぬいぐるみ。ハンカチ4枚。
  母が私にくれたもの。ベージュのカットソー。木製のトレイ。いろいろな食料。図書券。
  ・・・・・・なんか同じぐらいもらってるような・・・・・・。感謝。
  我が家は昔から家族意識の薄い家族だったが、それでも、自分の中に両親それぞれに似たところを見出すこの頃である。

  さて、6月は遊ぶのだと宣言してきたが、その6月もいよいよ今日で終わりだ。遊ぶと言っても、遊園地に行くとかカラオケで徹夜するとかそういうことではなくて、公演稽古中にはできないいろいろなことだ。やるべきことで自分を追い詰めたりしないで、仕事以外で時間に縛られたりしないで、やりたいことをやりたいようにするということだ。たっぷり遊んだ。この一ヶ月。
  明日から7月。少しずつ、次回公演を頭の中に描いていこう。
   
 6月29日(日)
  
  この週末は、まさに芝居三昧だった。
  金曜日、マーケン氏と、はりう氏の作・演出による芝居を見に行った。井上ひさし戯曲塾の公演で、今回は二本立て。はりう氏による「ボンバールーム」は、とにかく舞台上が終始炸裂していて、ものすごくパワフルな芝居だった。家族のつながりを、まったく理屈じゃない方法で表現していて、でもそこにちゃんと家族愛があるのを感じたりして、豪快だった。けっこう理詰めっぽい芝居を書く私としては、新鮮で楽しくて、すご〜くいいヒントをもらったような気がした。

  土曜日の午後は、まさみさんと東京ギヤマン堂という劇団の公演「迷途水脈」を見に、ウエストエンドスタジオへ。この公演は、いつも気球の公演を手伝ってくれているみっちーが、客演で参加している。
  劇場に入ってまず驚いたのが、舞台美術のおもしろさ。L字型の舞台で、本物の水を使った水溜りがあったり、下水道らしい汚し方がリアルで、いいなあと思った。役者さんたちは、みんなとても滑舌がよくて、ものすごいテンポのよさで芝居が進んでいた。照明もキレイで、水面が揺れるとゆらゆらと反射して壁に映り、いい雰囲気だった。みっちーは、衣装からしてとってもいつも通りな感じで登場していた。お疲れさまでした!
  そして土曜の夜は稽古。少数精鋭の5人であったが、たっぷり基礎練できた。その後、やっぱり飲んで帰り、いろいろしゃべって楽しかった。
  帰宅後、BEYONDのダンスの振付にとりかかる・・・ええ、飲んでる場合じゃなかったんだけどさあ。明日までだし。くぅ〜〜、でも飲みたかったんだもん。このダンス、曲が思ったより難しくて、カウントがとりにくく、非常に振りがつけづらい。まあ、気球のダンス同様、あくまでも劇中のシャレなので、そんなにびしっと完璧なダンスにならなくていいようなのだが、私は、そういうダンスこそ振りがちゃんと決まっていないとシャレにもならないと思っている。まして、人の芝居に入れるダンスなのだから、あんまりいい加減なものは持っていけない。姿見の前で、くりかえし動きながら、ちょっとずつ固めていく。途中、あまりに眠くて倒れこんだりしながらも、なんとか最後まで仕上がったときにはとりあえずホッとした・・・。

  そして今日、午後阿佐ヶ谷へ行って、BEYONDのみなさんに振付をする。これがまた。いやあ、ガラにもなく緊張した〜。いきなり慣れない人の前でダンスをするというのはけっこう恥ずかしいものですな。まあ、そうも言ってられないので、とにかくどんどんつけていく。「ああ、だいじょうぶ、だいじょうぶ!!いけそうですね〜」と言ったら、マヤちゃんが「出たよ・・・」とつぶやいていた。はい。すいません・・・。でも、ほんとにみなさん飲み込みが早くて、ろくに説明もしないのに、どんどん見よう見まねで覚えてくれて、1時間もしないうちにとりあえず段取りは全部伝えることができた。あとは、ひたすら踊り続け、回数をこなす。いやあ、私もこれだけ踊ったのは久しぶりだった。みんな汗だく。夜にはさっそく筋肉痛が来た。まあ、夕べからあれだけ踊ってればね・・・下の階の人、ドスドスとごめんなさい。
  夜、大塚の萬スタジオで、REVOIR Musical factoryの「水の王国」という芝居を見た。完成度の高い芝居で、役者さんはみんなうまかったし、本もよく書かれていて、舞台や照明もきれいだった。舞台は古代で、まったく架空の物語なのだが、もしかするとこんなこともあったかもしれないと思わせるような説得力があり、私の胸にはしっとりとしみた。んが、帰り道、他の客が話しているのが聞こえたところによるといろいろ批判もあるようで、まあ、好みによるってことなのか。ちょっと驚いたのは、役者の中に妊婦さんがいたことだった。見終わってから、パンフレットを見て気づき、びっくり。全然わかんなかったし、バリバリ歌ってたよ?なかなか素敵だ!と思った一日でした。

  帰り道、あまりにのどが渇いたので、缶ビールを飲みながら自転車をこいで家に帰る。これって、たしか飲酒運転に入るんだよね。それにしても、なんて気持ちいい。夏の夜。外でビール。風が吹いて。大好き。
   
 6月23日(月)
  
  おとといの稽古のとき、BEYONDの扇谷さんとマヤちゃんが、ダンスの候補曲をいくつか稽古場に持ってきてくれた。そう、私は劇中ダンスの振付を頼まれたのである。さっそくいただいたチラシには、ちゃんと私の名前がのっていて、うれしくなる。んがしかし、うれしがっている場合ではない。本番まで1ヵ月半、これから振付するのだから、急がなければ。
  そして昨日、BEYONDの稽古場へ行って、ダンスシーンの前後のシーンを見せてもらい、曲が決まった。今まで振付した曲とはちょっとリズムが違うので、どんな振りにしようか楽しみ。でも、気球以外での振付は初めてなので、ちょっと緊張する。今までは、芝居全体の演出の一環みたいな感じで振付ができていたので、楽だったんだなあ、と実感。どんな恥ずかしい振りをつけても嫌がらずにやってくれるメンバーたちに恵まれていたし。でもきっと、私が振付するからにはハズカシダンスになってしまうんだろうなあ。はっはっは。
  夜は、賢ちゃんと、また別の稽古場へお邪魔した。オムニバス形式で2つの芝居を行うということで、演出の方も2人いて、時間を区切ってそれぞれの稽古をするというおもしろい形式だった。1人の演出の方は私と同い年の女性で、そもそも女性が演出する稽古場というものを私はあまり見たことがなかったので、興味深かった。そのうえその方は一児の母ということで、すごいなあ、と思った。同い年でも、かたや私は自分のことでいっぱいいっぱいであるというのに。しかも、その方の演出はなかなか鋭くて、私の長島茂雄的演出とは違うのであった。
  芝居の方向性としては、気球とはまた違ったが、雰囲気のある芝居になりそうだった。本番を見に行きたいと思う。

  そして今日は、私の大好きな平日休みであった!ああ、平日休み、最高!毎日が平日休みだったらいいな。あ、それじゃ失業か。
  午前中、人と会ってごはんを食べたあと、家に帰って振付にとりかかる。途中、睡魔に襲われて昼寝。のんびりとした一日だった。
  
  
 6月20日(金)
 
  おととい、前回公演に中島くん役で出演してくれたタカヒロくんの芝居を見に行った。ENGISYA THEATER COMPANYの、「無垢なもの」。小屋は、「シアターバビロンの流れのほとりにて」。名前も変わっているが、立地も変わっていて、どう考えても劇場なんてなさそうな住宅街の中にぽっかりと位置していた。
  まだ公演中なので、あまり詳しいことは書けないけど。独特の雰囲気に満ちた芝居で、わたし的にはヒットだった。途中、久しぶりに芝居を見て泣いた。空間が、感情で満ちていた。
  客席も含めて、その場の空間を本当に満たすことができたら、どんな非現実的なストーリーでも、十分に感情移入できる芝居になる。あらためてそんなことを感じた。あと数回の本番、タカヒロをはじめとして、みなさんの健闘を本当に祈ります!!

  さて、前回公演が終わって1ヶ月。早いもので、もうそんなにたってしまった。
  この1ヶ月は、最近まで稽古もなかったので、とても時間があった。公演稽古中は読めなかった本を読んだ。それから、たくさん人に会った。友だちとただ飲みに行くことも、公演前にはなかなかできなかったから、新鮮で楽しい。
  私は、適当に如才なく人と接することができるが(一応社会人なので)、本当に親しくなるにはわりと時間がかかるほうだし、相手も限られる。でもそのぶん、いったん親しくなった人とは長い付き合いになる。そんな人とゆっくり飲むのはほんとうに楽しい。
  昨日、古い友達としばらくぶりに飲んだ。おたがいに、相手の性格や今までのことをよく知っている間柄なので、話が尽きない。昔の恋愛の話をしていて、当時の自分の気持ちをリアルに思い出したり、いまだにかすかな嫉妬がよみがえったりして、自分でもびっくりした。感情はきっと風化することなんかなくて、脳のどこかに眠っているのだろう。

  このところ、いろいろなことがあって自分の中をさまざまな感情が駆け抜ける。感情に翻弄されるとき、自分の本性が垣間見えるような気がする。しばらく忘れていたけれど、このところ自分の不器用なところやクソ真面目なところを再発見している。・・・まあ、いいか。それがわたしなんだ。
  
 6月15日(日)
 
  昨日から、稽古再開!新しく見学に来てくれた方も含めて、7人で基礎練を行った。うちの劇団は、公演前でもあまり基礎練を省かずにやっているほうだと思うが、それでもやっぱり公演稽古中は気持ち的に急いでいるせいか、なかなか落ち着いてできない。地味ではあるけれど、しっかり基礎練に打ち込めるこれからの1〜2ヶ月が、私はけっこう好き。この期間に、いい体をつくりたいな。

  そして、今日は午後から予想通り筋肉痛が来ている。この午後から、というのが微妙なとこである。ちなみに今日来たのはふくらはぎ痛で、腹筋の筋肉痛はまだ来ていない。このまま来なければなかなかカッコいいが、さて、どうなることやら。
  今日は、朝からサンダルやっこ氏と賢ちゃんと、明治公園でフリーマーケットを出した。天候が危うかったので、人出はもうひとつだったようだが、それでもたくさんのお店が出ていて楽しかった。
  フリーマーケットって、楽しくて好き。自分の店番もそこそこに、あちこち店を見て回る。いろいろとわけの分からないお店があっておもしろい。包丁ばっかり売ってる店とか、怪しげな置物ばかり並べている店とか。それにしても、どうして鎌倉彫の熊は必ずシャケ(なのか?)をくわえているのだろうか・・・。
  私自身も、着なくなった洋服を中心に、いろいろと売り物を持っていった。すっかり時代遅れな服が意外と売れたりして、ちょっとお小遣いを稼ぐ。売れるとき、この服、あそこで買ったなあ、とか、あのとき着て行ったなあ、とかちょっと思い出す。新しいところで、またいい思い出に一役買ってくれるといいが。

  夜、スタジオはるかに芝居を見に行った。次回公演で使う小屋だが、まだ一度もそこでの公演を見ていないので、客席から見るとどんなものか、またどんなふうに舞台を使っているか、見てみようと思ったのだ。今日の公演は、往年のアイドルが出ているためかお値段がちょっと高めだったので、どうしようか迷ったのだが、とにかく早くあの劇場での芝居を一度見ておきたかったので、行くことにした。
  見た感想、ひとこと。・・・はじめから、芝居を見に行くつもりじゃなくて、ファンの集いに参加するつもりだったなら、あんなには疲れなかっただろう・・・。
  劇場に着いたとき、まだ開場していなくて劇場前の道にたくさん人が並んでいたのだが、その顔ぶれがどう見ても特殊。90%男性ばかりで、私は女性であるだけですでに浮いていた。中はすべて桟敷席で入れていたが、とにかくすごい人数を入れるので、会場係の人が声を張り上げて悪戦苦闘していた。「靴は脱いで、空いているところからつめて座ってください!」は、まだふつう。そのうち、「できるだけ隣の人と間をあけないで座ってください!」「体育すわりにご協力ください!」「これからお立ち見の方が入りますので、背中の後ろをあけてください!」とだんだん声が上ずっていき、しまいには、「お立ち見のお客さま、入りきれませんので、申し訳ありませんが、こう、斜に構えた感じでご覧ください!」とまで!思わずそれには笑ってしまったが、ともかく立ち見なんてまっぴらなので、早めに着てよかったと胸をなでおろす。
  そして、ようやく幕が開いた。・・・いろんな意味でびっくりというか・・・とにかく、女の子の衣装は予想通りありえないほど短いし、下ネタ満載。それも、なんつーか、ムッツリスケベ的下ネタでやらしかった。ま、それはともかく、なによりびっくりなのは、観客が「ウオ〜〜〜〜〜!」と内輪的笑いでどっかんどっかんウケていることだった。どうやら何かのアニメキャラとか、役者さんがやっている他の仕事とか、そういうことをネタにしているようで、まあそれは私が知らないだけなのでまだガマンもできる。だがしかし、とにかく役者がセリフを噛むし、忘れる。で、それがまた「カワイイ〜!」とお客さん的には大ウケしているのだ。そのうえ、「大阪のときとは違うバージョンだね」とか、「このあとに映像が来るよ」とか、あきらかにリピーターらしき声多し。うむむ・・・。
  ・・・なんつーか、まあ、思いっきりマニア好みの芝居だったっつうことですね。役者はみんな明らかにプロだったし、映像の使い方とかも凝っていたけれど、私にとってはとにかくすべてがくどかった。んがしかし、ちょっと私の中に残ったのは、ぎゅうぎゅうに押しつぶされながらもこの芝居を見たかった人たちがこんなにいたということだ。そして、私以外のほとんどの人が、あらゆるギャグに大きな声で笑い、歌が始まれば手拍子をし、ものすごく楽しそうに舞台を見つめていたということだ。いったいどれだけの人が、こんな幸せを人に与えられるだろうか。少なくとも、私にはまだできない。ジャンルは違うけど、私もいつか、「立ち見をしてでも、見たい」と言ってもらえるような芝居をつくりたい。
 
 6月13日(金)
 
  仕事の帰りに美容院へ行って、髪を染めた。思ったほど、変わっていないけど ^^;)
  私は、美容院が好きだけど苦手。シャンプーとかしてもらうのは気持ちいいし、きれいにしてもらうのは楽しいけど、美容師さんといろいろ話すのがけっこう疲れる。なので、パーマは行きつけの店でかけるけど、切ったり染めたりするだけのときは、いつも適当に違う店に行っている。
  ある程度時間がかかるからしょうがないのかもしれないけど、ヘアスタイルやヘアケアに関する話ならともかく、いったいどうして初めて会う人に、仕事のことや、休日の過ごし方なんか話さなくてはいけないのだろう。聞かれるからつい答えてしまうが、最近では休日の過ごし方なんか、嘘八百つきまくっている(劇団をやっているとか話し出すと、またよけいな詮索をされそうだからだ)。それに、同じ店に行って同じ人に会っても、また同じ事を聞かれたりするから、何度も同じ話をしなくてはならない。向こうも、前のことを微妙に思い出しているにもかかわらず、ほとんど同じ会話が繰り返される。いったい、こんな会話に何の意味があるんだろうと思いつつ、まったく黙っているのもそれはそれで気詰まりなので、適当に話を合わせるのであった。その気苦労が疲れる。
  ところがしかし、今日行った美容院の人たちは男性も女性も、いろいろしゃべったけれど全然疲れなかった。話す内容はいつもと似たようなものだったのに、どうしてかなー。たぶん、美容師さんたち自身が、なんだか楽しそうに話していたからだ。ときには、私のほうが聞き役を楽しめるほどに。おしゃべりが決して得意ではない私としては、楽しい会話ってなんなのか、ちょっと教えてもらった気がした。
  この日は、その後ちょっと予想もしなかったことがあって、「そんなことってある?」と我ながらびっくりした。が、起こったことにはきっと理由があるんだ。
 
 
 6月11日(木)
 
  何の自慢にもならないが、私はとてもよく鼻血が出る。子どものころからそうだった。私ほど鼻血が出る人を、他に知らない。特に、今のような暑くなりかけの季節は一番出やすいのだ。
  んがしかし、そのおかげで私は自分でも他人でも、いつ何時どんなに勢いのいい鼻血が出ようとも、決して動じない。ふだんあまり鼻血を出さない人は、たまに出るとあたふたと慌てたり、なかなか止まらないと焦ったりするが、私は平気。この世に、止まらない鼻血などないという信念を持っているからだ。
  だが、そんな私も、今日エアロビクスのクラスを受けていて、終わったとたんにタラッと来たときには、さすがに「おおっ、よりによって今来るか!」と思った。慣れているので、血が鼻の中を伝ってくるときに鼻水か鼻血か判断できるため、ポタッとこぼれる前にさり気なく対処する。そしてもちろん何食わぬ顔でロッカールームに戻ったが、いやぁ、あぶなかった。よほど血流がよくなったのかなあ。
  今日のインストラクターは男性で(だから鼻血が出たわけではないと思うんだが)、とてもおもしろいレッスンをする人だった。何がおもしろいって振付がおもしろい。けっこう難しかったけど、ダンスみたいで楽しかった。それにしても、男性のインストラクターってどうして微妙にオネエ言葉なんだろうか??

  昨日は、数人で次回公演の劇場、スタジオはるかを見に行った。その後、まさみさん、とまっち、びっきーと飲みながらいろいろ話す。バイト終わりの賢ちゃんも途中から合流して、久しぶりの気球飲みとなった。とまっちがHeaven's doorサントラCDの試作品を持ってきてくれて、感動する。うれしい・・・これが聴きたかった!あらためて聴くと、カッコよさを再発見する曲もあって新鮮。わたし的には、香典泥棒発覚の曲と山本さんの手紙の曲、そしてラストの「ズン、ダダダダダダ・・・・」の曲がとてもお気に入り。とまっち、サンキューです!

   
 6月8日(日)
 
  天気のよい週末。私は夏より冬が好きだけど、だんだん衣服が軽くなっていく今の季節も過ごしやすくて好き。
  昨日は、マヤちゃんが今度出る劇団、BEYONDの稽古場にお邪魔した。基礎練だけ、一緒に混ぜてもらって参加する。ここしばらく気球の稽古もお休みなので、基礎練自体が久しぶり・・・マヤちゃん以外はほとんど初対面の人ばかりだし、当然のことながら稽古の内容も違うので、ちょっと緊張したけれど、やっぱり稽古っていいなあ、と実感。ストレッチをして、自分の体が気持ちよく伸びるのを感じる。このところの微妙な体調不良も、急に運動不足になっていたせいでは、とふと思う。BEYONDの基礎稽古では、スローモーションをていねいに取り入れていた。これも、気球ではあまりやらないので新鮮。スローモーションでひたすら歩く。男性は、走る。ふだん何気なくやっている動作もスローモーションで細分化してみると、自分の癖がよく分かっておもしろい。私は、胸から歩いていると言われて、なるほど〜、と思った。
  その後、台本稽古に入り、私は見学。演出でない立場で、こうしてじぃっと稽古を眺めるのも久しぶりなこと。もちろんいつもよりずっと気楽だけれど、頭のどこかで、ふつふつと演出的思考をしている自分にも気づく。それにしても、やっぱり稽古を見るって楽しいなあ。役者が出すもの、声や表情やキャラクターや感情や、戸惑いやバリアや芝居らしきもの。そういうものを見ているのはいろんな意味でおもしろい。この日は、稽古の最後にキャスティングが発表になり、なんだかとても濃い日にお邪魔してしまったようだ。公演稽古始めの、一番大切な、ある意味出発の時点に立ち合って、なんだか私まで気持ちが引き締まった。
  稽古の終わりに、演出の扇谷さんから、思いがけない依頼を受ける。全然予期せぬことだったのでびっくりしたが、楽しそうなことだったのでもちろんOK。内容は、今はまだナイショ・・・でもきっと近々ここで明らかにしようと思います。私にとっては、ワクワクのネタがひとつ増えた感じ!

  日曜日の今日は、午後から銀座に出かけて、芝居を見た。
  作者がイメージしたものをそのまま形にしたような、衣装から舞台まで、念入りに作りこまれた芝居だった。強いて言うなら、役者の芝居はちょっと足りていない部分もあったが、とにかく作者のイメージにこだわって作られたことが一目瞭然で分かる芝居であった。舞台も照明も音も、とてもキレイだったし。
  だがしかし、私にとってはツライ1時間50分であった。全体に、心象風景みたいなシーンと言葉でつづられていて(芝居でも小説でも私はそういうのが苦手)、「結局のところ何がしたい!?」と突っ込みを入れたくなってしまった。
  見ながら思った。イメージやエネルギーがすべての創作活動の原動力ではあるが、それを表すだけなら表現に過ぎないんじゃないかと。お客さんを呼ぶからには、私ならもっとお客さんに伝えたいし(たとえそれが共感を得られないとしてもだ)、伝わるものを作りたいし、なにかを感じてもらいたいし、それだけの揺さぶりをかけたいし、楽しんでもらいたい。なぜなら、芝居はただの表現じゃなくて、見世物だからだ。
  まあ、好みの問題っちゃ、それまでなんだけどね。それにしても、私の後ろに座っていたオヤジ!芝居中にわざわざ周囲に聞こえるように大あくびしたり、「ちょっと疲れてきたなあ」とかつぶやいたり、あげくに何度も足を組み替えて前の席にゴツゴツぶつかるのはやめなさい!いくら客でも、常識レベルで失礼すぎ。
  見終わって、なんとなくヤケ酒でも飲みたくなったが、一人だったので家まで我慢する。帰り道、鴻上尚史の本を読んで、だいぶ元気が出てきた。鴻上さんの文章は、本当に楽しくて生き生きしてて元気が出る。

  このごろ、楽しみなことが、ひとつ、またひとつとあらわれている。それぞれが、実現するのが楽しみ・・・その日のために、私はできるだけのことをしようと思う。そして、その日のためにもならないような、無駄みたいなこともたくさん楽しんでいきたい。
   
  
 6月5日(木)
 
  帰り道に空を見上げたら、三日月が赤くにじんでいて、けがをしたみたいだった。月って、どうして時々赤いんだろう???誰かわけを知っている理系の人、教えてください。

  最近、Guns’n’rosesの「knockin’ on heaven’s door」をあらためて聴いている。言うまでもなく、先日の公演のテーマソングだった曲。
  前回の作品のタイトルを「heaven’s door」としてから、ぜひともこの曲を使ってもらおうと心に決めていた。この曲は、もう10年ぐらい前になるが、一時期よく聴いていた。それまで洋楽はほとんど聴かなかった私が、初めて聴くようになった外国のアーティストだ。Gunsを聴くと、今よりたぶんずっと純粋だったころの自分を思い出してなつかしい。
  今、この曲のイントロを聴くと、幕開け前のあの緊張感を思い出す。緊張とも違うな、あの独特な気持ち。通し稽古からゲネ、そして本番と、ずっとこのイントロを聴きながらオープニングを待っていた。どんなハプニングが起こるか分からないし、実際に劇場に見に来てくれた人がどんなふうに感じるのか、それは最後まで分からない。そういうものに対してもう自分にはなにも手出しはできない。「さあ、どっからでもかかって来い!」と覚悟を決め、一人で襟を正していたあの時間。あの時間と気持ちはきっと、演出としての醍醐味だったのだろうな、と思う。ともあれ、この曲には、特別な思い入れがまたひとつ増えた。

  今日は、久しぶりにエアロビクスのクラスを受けた。肩が痛いのは相変わらずで、よく寝ているのにいっこうに治らないので、いっそのこと、荒療治に出てみることにした。効果のほどは分からないけど・・・。
  それにしても、体を動かすってやっぱり楽しいな。私は運動音痴だが、ダンス系の運動と芝居の基礎練だけは楽しくできる。それに、体を動かさないでいると、稽古再開のとき辛そうだし・・・そろそろリハビリモードに入るりんでした。
  
 6月2日(月) 
 
  さて、6月。気球日記もデザインを変えて気分一新。

  おとといは、台風の中、まさみさんとお芝居のはしごをした。
  まず昼間、とまっちと優ちゃんが音響・照明をつとめる深空地帯の公演に。考えてみれば、マスターキーの公演を除けば、二人が関わる公演を客観的に見るのは初めて。なんだかワクワクしながら劇場に向かった。中に入ると、ブースの中で手を振る二人の姿が。芝居そのものは、イメージに反してかなり真面目な芝居で、前半何を言いたいのかよく分からなかったが、後半に向かうにつれて意味が分かってきた感じ。音のカットアウトや、カットインのタイミングはさすがとまっち。けっこう音をたくさん使っていたようだが、うるさくなかったな。照明は、台所の明かりがていねいにつくのがいいな、と思った。それにしても、劇中で出てきたショパンの「別れの曲」。ハミングすると出だしが「大きな古時計」に似てません?私は最初てっきり「大きな古時計」かと思ったよ^^;)
  夜は、賢ちゃんと合流して、三鷹の武蔵野芸能劇場に佐野くんが出演する音無里座の公演を見に。たまたま磨美さんたちもいて、なんかうれしくなる。
  芝居は、ある車両で起こった事件を描いたもので、題材として興味深かった。私は、昔旅先で、夜中に土砂崩れで電車が止まり、身動きできなくなったときのことをちょっと思い出した。ほんのそれだけでも、けっこう焦燥感と苛立ちに駆られたものだった。この芝居では最後、急転直下でハッピーエンドになってしまった感じがしたので、本当にこの極限状態にあったとしたら人間はもっと突飛な行動に出たり、狂気を尽くしたりするだろうと思ったが、まあ舞台上で実際にそれを表現することは無理があるし、劇団としてのカラーもあるんだろうと思った。
  佐野くんは、本来の人柄に似合わず(?)今回はバリバリの悪役だった。いろんな役がこなせていいな。目もとのメイクにドスがきいていて、客出しのとき間近で見ると、かなり怖かった。

  そして今日は、昨日の休日出勤の代休で、仕事はお休みだった。平日休み、大好き。
  ぶらぶらと、散歩に出かける。私が通るころにはいつも閉まっている店が開いていたりして、平日の昼間は、こんなに賑わっているのか〜、とちょっと新鮮。今のところに住むようになったのは、まあ偶然みたいなものだが、私はけっこう気に入っている。気ばらないけど明るくて賑やかで、わけの分からない店もあったりして。そして喫茶店で本を読んだ。あとはひたすら家の片付けと衣替えに明け暮れたが、なかなか幸せな、休日のわたし。