10月31日(木)
|
公演前、まわり中がかぜをひいている中でまったくもって元気だったのは、きっと気持ちがはりつめていたからに違いない。・・・と思っていたら、終わった今もまったく快調である。ようするにただ元気だっただけらしい。
昨日は、サ奈ちゃんとびっきーと、制作関係のまとめを行った。場所は新宿のカラオケボックス。小人数の打ち合わせにはちょうどよかったかも。で、チケットの精算や、会計の状況などについてまとめる。会計に関してはまだこれからいろいろとやりとりしなければならない部分もあるが、チケットについてはひとまず整理がついた。今回の動員数、しめて224名!ヒュ〜ドンドンドン、ぱふ。私としては今回、200名動員を目標にしていたので、ひとまずクリアである。
いやあそれにしても、ひとたび公演を打つと、本当にいろいろと不測の出費があるものだ。でもまあ、どうにか収支がトントンぐらいに落ち着きそうで、よかったよかった。
打ち合わせの後は、3人で軽く飲みに行った。考えてみれば、めずらしい顔ぶれ。いろいろと話して楽しかった。今回、サ奈ちゃんは舞台スタッフとして転換および小道具等の確認を担当し、びっきーは受付のチーフとして、また前説・後説として、そしてドアの転換要員までも担当してくれた。一切合財役者がかけもちしなければならない劇団も多い中で、気球計画はとても恵まれていたと思う。あ、といっても、役者もたっぷり転換を分担していたけどね^^;)
そして今日は、はりうねえさんの芝居を見に行った。ここの掲示板にもときどき書き込みをしてくれているが、彼女は以前の芝居仲間で、今はつかこうへい劇団の井上ひさし戯曲塾に通っている。このたび、彼女の作品が優秀作品として舞台化されることになったと聞いて、喜び勇んで見に行った。
感想、ひとこと。おもしろかった!役者はつかこうへい劇団の役者さんだからもちろんうまいのだが、それ以上に本の面白さに私は惹かれた。
ばかばかしく非現実的な設定と、現実の厳しさやいやらしさが両方うまく描かれていて、ちゃんと融合していた。そして、メッセージは痛々しいほど直球。あ、ばかばかしい、なんてごめんなさい。でも、私にとってはこれはほめ言葉なの。芝居なんだもの、現実にはありえない飛躍がなくてはおもしろくない。そして、それにどれだけリアリティをもたせられるかが芝居の見せどころなんだと思う。今日の芝居は、ばかばかしさの中で、主役の真面目さが際立って、なんだか切なかった。真面目であることには勇気が要るし、信念が要るのだ。
いい芝居を見て、早くもまた次の芝居がしたくなって、うずうずした。しばらく、いろいろな芝居を見たり、本を読んだりして充電しよう。とりあえず、北野監督のDOLLを見るべし!というアドバイスを知り合いからもらったので、今度の3連休のうちに見たいと思う。
今日の気球速度:時速95km
まったく無対象の舞台も、いいもんだなあ。
|
10月29日(火)
|
そして、劇団◇気球計画旗揚げ公演「メゾン・ド・ノスタルジア」が終わった。
小屋入りしてから、仕込みの日も含めて25、26、27日と、とても濃密で気持ちの張り詰めた3日間だった。そして、やっぱりとても幸せだった。
気球計画は、本当に人に恵まれて、場面転換用の舞台スタッフをはじめ、仕込みもバラシも、当日の受付や会場案内も、多くの人に手伝ってもらった。その人たちの力がなければ、あんなに手際よく舞台が出来上がることもなかったし、あんなにスムーズに場面転換が運ぶこともなかったし、お客さまを気持ちよく迎えることもできなかった(受付・会場ともに美女をそろえました)と、思う。大事な週末を、気球計画のために協力してもらって、本当に感謝している。
仕込みの日は、ゲネもする予定だったのだけれど、あれやこれやで場当たりするのが精一杯だった。本物の大道具を使っての転換稽古に思いのほかてこずる。スタッフの小河さんのアドバイスのもと、まずは明かりの中で転換の練習をし、慣れたところで暗転中の転換を行う。それでどんどん所要時間は縮まっていったのだが、25日はひとまずそこでタイムアップ。
26日は、本来10時の小屋入りを、前延長で9時にしてもらった。さらに、女性のヘアメイクなど時間のかかる部分は8時に集まって近くの喫茶店で済ませ、万全の体制で小屋入り。照明の調整を少ししてから11時からゲネを行い、1時半にはもうマチネの客入れ。ああ、忙しい・・・。マチネも、ちょっとのんびり客出ししていたらあっという間に5時近くなり、慌ててソワレの準備にかかる。この間は、時間のたつのが早くて驚いた。初日の私の反省。マチネとソワレの間の休憩時間を心して使うべし。
27日は、2日めにしてもう楽日。昨日と違って空も高く晴れあがり、気持ちのよい朝だった。この日は、朝から全員でストレッチをする。舞台でストレッチをするこのぜいたく。それから全員で踊ってテンションを高め、抜き稽古を行ってからマチネにのぞんだ。マチネ後は、もう一度全員でストレッチをして、最終回にそなえた。
27日のソワレ、すなわち最終回は、カーテンコールで私も舞台挨拶に立つため、客入れからずっと楽屋で控えていた。それまでの3回はずっと客席で客入れをしながらそわそわと開演のタイミングをはかっていたのだが、最終回のみはそれもびっきーにお任せして、役者たちと一緒にじっと開演前の空気を感じていた。声をひそめながら、一人ひとりの役者・スタッフと握手をして回った。みんなに負けず、私も高揚していた。そして、最後の開演・・・ダンスでは、今までにないくらい興奮して踊ることができた。とても楽しかった。
今回の公演・・・
私は、初めて役者を離れて作・演出という立場で芝居つくりにかかわり、それはそれはたくさんのことを感じ、学ぶことが出来た。今まで、自分の役に入りこんで、ひとつの目線で芝居を見ていたのとは違って、芝居全体の流れや、バランスや、ペース配分や、力関係や、いろいろなものが見えてきた。音響のとまっち、照明の優ちゃん、そして役者をつとめるかたわら大道具と照明プランをこなしてくれたサノくんのおかげで、舞台美術のこともとても勉強になった。いい意味でのこだわりが、きっちりといい仕事をつくるのだということも学んだ。そしてそれは、何かにつけて「まあ、それもありか」「どっちでもいいんじゃない?」というアバウトさがつきまとう私としては、肝に銘じるべき職人のこだわりだった。
稽古全体を通して、今回の作品の演出として、自分のイメージを伝えること、それをいかにして表現するのか言葉をつくすことに、私はいつも悪戦苦闘していた。中には、私が考えるよりずっと深く台本のストーリーを掘り下げてキャラクターを明確にしてくれる人もいて、それは脚本家冥利に尽きることだった。
次回はもっと、ミクロなこだわりとマクロなダイナミックさを兼ね備えて、演出にのぞめるといいと思う。それから、演出との兼ね合いをちゃんと考えた、いい本を書きたい。
今回は、終わった後もいろいろな後処理に追われて、ちっとも終わったような気がしない。役者だったときは、自分の中にすっかり入りこんで、自分の一部になっていた役柄のキャラクターが抜けるまでに非常に苦痛をおぼえたものだが、今のところはそれもない。どちらかといえば、淡々とした気持ちで、今までになくあっさりしていた。
でもおととい、ひさしぶりに合宿のときの写真が出てきて、ふと見入ってしまった。なつかしいなあ。軽井沢。涼しくて、虫がいっぱいいて、私たちはそこでまだまだ形になっていなかったメゾンの稽古をして、ダンスの練習をして、きもだめしをして、花火をして、たくさん飲んで、雑魚寝して・・・それを見たとき、私はふと、ああ終わったのだなあ、と思った。今までの多くの時間が、今回の公演のために傾けられていた。その時間は、目的を終えて、もうただの思い出になってしまった。ただの思い出にしてしまうにはもったいないほど濃密な時間だったのに。どうして容赦なく時間は流れていくんだろう。私は初めて、今回の公演が終わってさびしいと、ちょっと感じた。
今回のこのメンバーで旗揚げ公演をすることが出来て、本当にラッキーだったと思う。みんな、ほんとにどうもありがとう。そして、見に来てくれたお客さまの一人ひとりに、感謝の気持ちでいっぱいです。次回も、気球計画は根本的な路線は変えずに突き進んでいく予定です。みなさん、よろしくね!
今日の気球速度:時速90km
ダビング中、ダビング中。
|
10月21日(月)
|
さてさて。
そうこうするうちに、なんと本番が今週末になってしまった。道具類の準備や、パンフレットの発注、劇場との打ち合わせ、スタッフの仕事の確認、集客のための活動など、芝居そのものとはまた違った部分でなにかと慌ただしい。まあ、この忙しさの中で、芝居のことをきりきりと頭を絞って考えるのがまた、本番前の醍醐味なんだなあ。
それにしても、本番直前の今になって劇団を襲ったかぜの猛威はすごかった。役者もスタッフも次々に倒れ、熱にうなされる日々・・・ふだん元気印の役者までやられてしまったのだから、よほど強力なウイルスだったに違いない。おそろしや、おそろしや。そうでなくても、本番前のストレスで免疫力が落ちている時期です。気をつけよう!
その中にあって、私はいまだに咳一つ出ません。ふだんはいち早く風邪をひくほうなのに、いったいこの丈夫さはなに!?まあもちろん、気持ちが張っているせいもあるんだろうけど、最近自分の眠りがものすごく深いのを感じます。ほんのちょっとの時間でも、思いっきり熟睡してしまいます。電車やバスでも、座ったとたん熟睡してしまって、いつもまわりの人や運転手さんに起こされています。それもどうかと思うが^^;)。
昨日の稽古は、本番前最後の週末稽古だった。転換のスタッフも人数がそろったので、できるだけ本番と同じように道具類を用意して、衣装も身につけて通しをする。通しが出来るのも、もう最後。なので、1時30分からと4時50分からの2回、集中して通し稽古を行った。
この後に及んで、いろいろな問題点が明らかになる。場面転換がうまくいかなかったり、暗転が長かったり、やはりまだ気になる間があったり、シーンごとの感情の切り替えがうまくいっていなかったり。その反面、通しだからこそ分かるよさもたくさんある。1回目は、気がついたことを細かくメモをとりながら見ていたが、それを受けての2回目は、お客さんの気持ちで見るようにした。当たり前と言えば当たり前だが、今までやった4回の通しの中ではよかったと思う。
次に通しをするのはゲネのみ。あとは本番しかない。どんなに稽古をしても、やっぱり安心は出来ない。やっぱり、芝居はナマモノだから。稽古でどんなに「会心の出来だった!」というものがつかめても、時間がたったら古くなって、やり慣れて、段取りくさくなって、つまらなくなっていく。本番の幕が開くその瞬間、どういう状態で、舞台に立てるか。それしかないと、私は思う。最後まで、役者が安心して、最善の状態で立てるように、ベースとなるレベルをもっともっと上げておきたいし、周辺のことにわずらわされないですむように気を配っておきたいと思う。それはもちろん、照明や音響、転換などを担当してくれるスタッフ陣に対しても同じだ。
とにかく、劇場入りまであと中3日。大事に過ごさなくては。キリキリしてるばっかりじゃなくて、こんな幸せなときをすごしていられることを、もっともっと楽しもう。そうして、楽しい芝居をお客さんに見せたいと思うよ。
今日の気球速度:時速80km
新しい振りが増えて、ダンスもますます熱い!
|
10月14日(月)
|
3連休終了。みなさん、どんなふうに過ごしましたか?
土曜日は、2回目の総通しを行った。なんだかタルかった前回の通しに比べて、目標の20分短縮を無事達成し、テンポはとてもよくなった。しかしそのぶん、芝居が雑になったり、トチリが目立ったりしてやはりまだ本番を迎えるには不安が残った。演出としては、「とにかく、すぐ!すぐ!」とプレッシャーをかけすぎたか!?と反省しつつ、慌ただしく稽古は終了する。
稽古後、今日スタッフとして来てくれた片野氏に感想を聞いてみる。すると、やはり、痛いところをつかれました…。今回の芝居では、劇中で1年間の歳月が流れているのだが、その経過が全く感じられないという。そうだよなあ。いくら衣装替えるにしてもなあ。
それにしても、通し稽古の緊張感はやはりふだんの抜き稽古とは違う。来週の日曜日には、2回の通し稽古を行う。それ以降は、きっとゲネまで通しはできないだろう。がんばろっと。
日曜日は、賢ちゃんとサンダルやっこ氏と、友達の劇団の公演を観にいった。休憩を含めて3時間の長い芝居だったが、さわやかなメッセージ性とていねいな芝居作りは相変わらず。うちもがんばらねば!と気合いがみなぎる。
そして今日は、番外編の自主稽古を行った。
おりしも劇団内で風邪が流行っていて、参加者はのべ6名だったが、的を絞って内容の濃い稽古ができたと思う。
はじめに、劇中で効果音として使う笑い声の録音をする。女性の声ということで、私も参加させてもらったが、笑うってことはやっぱり楽しい。それから、集まった役者の出番を中心に、抜き稽古をする。今回の作品は心情描写がメインなだけに、「ここはこうなんじゃないか」と話し合い始めると、それぞれの考えが出てきて話が尽きない。それもまた、芝居の醍醐味だと思う。そして、なかでも一番説得力のある芝居ができたらいいと思う。
明日の稽古は中止になった。風邪をひいているメンバーは体調を回復することがまず先決なのと、道具類やら衣装やら、こまごまとしたことに費やす時間も必要だろう、と考えたため。もう本番が目の前なので、健康が第一である。
私は、いつもなら本番の少し前には決まって体調を崩して心身ともにギリギリぐらいで公演を迎えるのがちょうどいいのだが、今回はいたって健康体。初の作・演出とあって、気持ちが先行している部分もあるのかもしれないけど、それにしても、ってぐらい健康である。このまま本番を迎えたいな。でもまあ、体はともかく、精神的にはかなりおし迫ってきた。最近ではなんだか頭の中がいっぱいでいつもそわそわしている。本番前だからある程度は仕方ないとしても、うまくバランスをとって気持ち的にもゆとりを持っていたいな。明日はひさしぶりに稽古も打ち合わせも、残業の仕事もない日。頭の中を空っぽにして過ごしたいと思う。
今日の気球速度:時速20km
何とかこの空を飛んでいこう。
|
10月6日(日)
|
昨日の稽古で、初めて最初から終わりまでの通し稽古を行った。前にも一度、通しらしき稽古をしたことがあったが、あのときは最後までいかなかったし、磨美さんは初見だったので、ちゃんとした通しは昨日が初めて。広い稽古場だったので、きちんと舞台の大きさをバミって、道具類もできるだけ本番と同じ雰囲気でできるようにそろえて行う。
やってみたら、2時間10分かかっていた。長い・・・長すぎる・・・あと30分ぐらい、甘く見積もってもあと15分は縮まりそうだ。
転換も初めてだったが、それは人手さえ確保できれば思ったより大丈夫そうだったので、ちょっとホッとする。やっぱり、芝居で縮めよう。
通しをすると、いろんなことが見えてくる。
通しだからだんだんに気持ちが高められる部分もあるし、逆に短い時間で気持ちを切り替えなければならない部分もあったり、暗転と同時にすぐに転換にかからなければならなかったり、役者は大変だ。
私は、芝居全体の流れというか、ペース配分についての課題が見えたことがよかった。この芝居はちょっとペースを間違うとかったるくなってしまいそうなので、シーンごとのペースメーカーをちゃんと意識しながら、これからの稽古を進めていきたいと思った。
本番までの間に、あと3回、通し稽古をする。終わった後の第一声が、「あ〜、つかれた〜」にならないような、むしろ、ランナーズ・ハイになるような通しにしよう。
さて、今日はこれから演劇集団YQKの芝居を見に出かけます。YQKさんも、今回が旗揚げ公演!劇団を立ち上げたばかりのころ、同じくシアタープラネッツの掲示板で劇団員募集をしていて、「似た立場の劇団同士、おともだちになりませんか」とメールをいただいたのです。それ以来、代表の河田さんと、お互いの進行状況やら、困っていることやら、メールで何度もやりとりさせてもらってきました。うちの稽古場に来たことのある方がYQKに参加して今回出演されたり、いろいろと交流がある劇団です。
いよいよ今日、初めて劇団のみなさんにお目にかかれます。とても楽しみ!
今日の気球速度:時速80km
うちも、いよいよ3週間後。
|
10月4日(金)
|
昨日の稽古は、おいしかった。
まずひとつめ。
ひさしぶりに稽古場を訪れたびっきーが、カナダのおみやげを持って来てくれたこと。メープルのクッキー、おいしかった。ごちそうさま。
次に、ラストシーンの稽古。
ラストは、サノくんの長ゼリで終わることになっている。先日の打ち合わせで、音響・照明との合わせ方も決めた。今日は初めて実際に音と合わせながら稽古を行った。
とまっちの選曲でシンプルなピアノ音のメロディーが流れる中、サノくんがゆっくりと語り出す。やはり、BGMがあると場の雰囲気が全然違うし、芝居も変わってくる。サノくんは、自分の役のバックグラウンドを実にていねいに掘り下げて考えているので、芝居にも深みが出てきた。また、これに音や照明を合わせてたら、ものすごくカッコ良くなりそうで、「こっ、このラストはおいしい!」と思って、つい興奮する。
で、続いてクライマックスシーンの稽古。
ここは、今までも何度も稽古し、ビデオで撮ってみたり、エチュードをしてみたり、いろいろやってはみたのだが、今ひとつつかみかねていたシーン。最近はずるずると稽古予定がおしていて、しばらくやっていなかったため少し不安だったが、とまっちが作ってくれた効果音のお披露目かたがた、さっそくやってみることにする。
「はい、シーン10!」ぱち!・・・・・・・・・・ぱち。
いやあ、びっくりした。なぜって、全然今までと変わっていたからだ。このシーンを初めて見る磨美さんは、ウルウルしていた。私も、思わず芝居にひきこまれて、シーンが終わってもなかなか手を叩けなかった。
芝居って、だんだん徐々によくなるものではなくて、ある段階でドン、ある段階でドン、と階段状によくなっていくものだと思うんだけど、もしそうだとしたら昨日はまさにその「ドン」だったと思う。
身ぐせや滑舌のあやしさなどは相変わらずだったにも関わらず、芝居をする役者が立っているのではなくて、その役の人物が立っているような説得力があった。もちろん、とまっちが選んでくれた淡々とあふれるBGMや、迫力のある効果音に助けられて感情が高まった部分もあるが、それにしても、いやはや。後で役者に話を聞いたところ、特別にそのシーンを練習したわけではないが、とにかくよく読んで、感じようとしたのだということ。そして、おたがいに相手の芝居と噛み合いながらだったので、うまい相乗効果になったのだと思う。
それから、昨日から平日稽古が45分延長して使わせてもらえることになったので、もう1シーン、稽古することができた。やっぱり、45分伸びただけで全然違う。仕事で遅くなるメンバーもある程度稽古になるし、「あ〜!またもうこんな時間だ!キ〜!」と毎回カリカリするストレスがなくてよい。それに、延長使用している部屋を除いてみんな帰ってしまったあと、建物が少し静かになったところで稽古をするのも、なんかうれしい。
今日よかったところは、そのまま固めてしまうと本番までには風化しているので、またいろいろやってみて、できるだけ新鮮な感覚を保ったまま、本番に突入できるといいな。
そして、明日はいよいよ、初の通し稽古。芝居の未熟さもさることながら、転換も初めてなのでどこらへんでてこずるのかやってみないことには分からない。楽しみだな♪
今日の気球速度:時速90km
おしゃれなお蕎麦やさんで少し飲みました。
うまい。
|
10月2日(水)
|
はい。そしてもう10月です。
9月に入ったとき、「わー、もう公演は来月だー」なんて書いていたんですけど、もはや「今月」です。うをををを!以前、マスターキーの公演のときに、代表のつっちー氏が「俺は、本番の日は来ないと思ってた」と言っていた言葉が思い出されます。私もまさにその心境です。
今日は、昼過ぎからおなかににぶい痛みを感じていた。「ん!?かぜか?寝冷えか?便秘か?」と思いをめぐらしたが、他はいたって元気。そう、久々に、腹筋の筋肉痛なのだった。
昨日は、戦後最大(らしい)の台風だった。稽古は、「中止か!?」という声もあり、実際、帰りの電車が危ないので来られない人もいたけれど、予定通り行った。
私は、天気と心身の状態は絶対に相関があると思っているが、昨日はまさにそうだった。低気圧のせいなのか、はたまたマイナスイオンに酔ったのか、起きたときから体が重く、なんとなく頭がすっきりしなかった。しかし面白いのは、そんな中でもいつも以上のテンションを発揮する人もいて、つくづく私たちはそれぞれ違う生き物なのだなあ、と思ったりする。
そんないつもと違うテンションの中、稽古に入る。最初、テンポがいつものように運ばず、同じところを繰り返す。そうするうち、なんとなくいつもしっくりいかない部分の稽古で、役者一人ひとりの感じている違和感が明らかになり、しばらく話し合いとなった。話し合ううち、それぞれの認識の行き違いや、私の気がつかなかった部分での雰囲気のズレが明らかになり、ほお〜とひとまず目からウロコが落ちた気がして終わった。
芝居はナマ物だから、稽古をすればしただけ、どんどん変わっていくものだと思う。いつだって、「あと1週間あれば・・・」と思いながら本番の日を迎える。でも、実際のところは、やればやっただけいいものができるとも限らない、ということも分かっている。同じことを長くやっていれば、どんなに努力しても飽きるし、慣れすぎて自分の感覚を新鮮に保つのが難しくなる。なにが最善かは誰にも分からないのだから、要は、どうやってピークを本番に持ってくるかだ。ピーク?それは、全員が自分なりに納得して、一番の集中力をもって、その芝居を楽しみながら本番にのぞめるタイミングだ。
昨日の稽古は、そんな話し合いをはさんだので、またまた予定通りには進まなかったが、これも台風のおみやげだろう。ただ和気あいあいと心地いい雰囲気の中で、つかず離れず稽古をしているばかりでは、葛藤はない。
で、話は全然変わる。
今日、たまたまカラーコーディネーターの先生の話を聞く機会があった。それがとても興味深くて、おもしろかった。色には、それぞれ人に訴えかけるイメージがあり、人は無意識のうちにその日の心の状態に応じた色を手にしやすいのだとか。たとえば、赤は情熱的で人の欲望をかきたてる。その反面、攻撃的で他人に威圧感を与える。青は知的で冷静なイメージを与える反面、冷淡でとっつきにくい印象を与えるらしい。また、背景となる場面によっても似合う、似合わないが決まるそうだ。たとえば、色彩豊かな南国では明るく派手な色が似合うが、都会では派手な色みは野暮ったくなる。よく見ていると、政治家やアナウンサーの服の色なども、戦略のうちらしい。大阪の太田知事は、選挙戦の最中は親しみやすく庶民的なイメージを与えるオレンジ色の服で統一していたが、本人は実は嫌いだったそうだ。
自分が与えたいイメージに合わせて色を選ぶことや、その日ひかれる色によって自分の状態を確かめることも、またおもしろそうだな、と感じた。明日からちょっと、やってみようっと。
今日の気球速度:時速75km
塩さばもおいしいが、おでんもおいしい。
|